国立大学法人 岡山大学

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病院仮想空間内への情報展示開始(バーチャルホスピタルへ向けた取り組み)

2023年07月28日

◆発表のポイント

  • 病院内の3次元仮想空間内に診療情報や、イベント案内などのコンテンツ掲載を開始する。
  • 仮想空間内に掲示できるので、スペース制限が緩和され、大きく展示できる。
  • 患者さんの個人端末で見られるので、病院全体をゆっくり移動せずに見ることが可能。

 岡山大学病院の外来診療棟~総合診療棟にかけて1、2階部分の3Dマップの公開を2023年6月より本格的に開始しました。これまではマップとしての機能しかありませんでしたが、空間内部に、診療情報や、イベント案内、学生や職員による期間限定の掲示物などについての掲示を開始します。
 仮想空間に掲示をしていくため、スペースの制限が緩和され、見やすく大きく展示できます。また、患者さんに有益な情報の展示会などは、これまで、直接その場所に行く事でしか見ることができず、移動しにくい入院患者さんが展示を見る事には困難でした。これらの問題を解決するため、岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)医療情報化診療支援技術開発講座の長谷井嬢准教授(整形外科)は、病院仮想空間内に画像を展示していき、3Dマップ内を移動しながら掲示物を見られる環境を構築しました。仮想空間内で患者さんが利用できるサービスを増やすことで、バーチャルホスピタルの実現へむけた取り組みを今後も継続していきます。なお、マップへは岡山大学病院ホームページの「交通・施設案内」から、もしくは、病院内に二次元(QR)コード付きの案内掲示があるので、患者さん自身のスマートフォンで読み取ると、スマホの画面上で閲覧が可能です。

◆研究者からひとこと

せっかく患者さんに有益な情報の院内掲示があっても、場所が限定されていては、掲示できる内容にも制限がある上に、移動しにくい患者さんが見ることはこれまで困難でした。仮想空間では、画像だけでなく、動画のリンクを置いて再生することも可能であり、マップだけでなく、多くの情報を提供するコンテンツへと進化していきます。岡山大学病院に初めてくる患者さんも、病院外からアクセスして事前に施設内部を確認してもらえます。受診がスムーズになりますので、是非活用してください。
長谷井准教授


<詳しい研究内容について>
病院仮想空間内への情報展示開始(バーチャルホスピタルへ向けた取り組み)


<お問い合わせ>
岡山大学 学術研究院医歯薬学域 
医療情報化診療支援技術開発講座
准教授 長谷井 嬢
(電話番号)086-235-7273
(FAX)086-223-9727

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