国立大学法人 岡山大学

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欧州委員会の交流事業「エラスムス・ムンドゥス計画 EASEDプログラム」が採択 日韓欧計16機関がコンソーシアムを設立

2013年12月02日

岡山大学
東京工業大学
慶應義塾大学
早稲田大学


日本参加大学:岡 山 大 学、東京工業大学、慶應義塾大学、早稲田大学
日本協力機関:宇宙航空研究開発機構(JAXA)

 欧州圏とアジア圏の学生・研究者交流を国際的枠組みで促進する欧州委員会の交流事業である「エラスムス・ムンドゥス計画 第Ⅱ期2009-2013」のBEAM(Build on Euro-Asian Mobility)プログラム(実施期間2010~2014年)に続く拡大版としてEASED(Euro-Asian Sustainable Energy Development)プログラム(実施期間2013~2017年)が新規に採択されました。
 本プログラムは、岡山大学、東京工業大学、慶應義塾大学、早稲田大学の日本4、韓国2、欧州6の計12高等教育機関と宇宙航空研究開発機構を含む日本・韓国・欧州の4協力機関がコンソーシアムを形成し、その枠組みの中でBEAMプログラム同様、日本の大学と欧州の教育機関が対等に連携し、博士課程の学生やポスドク・研究者、教員が“持続可能なエネルギーの開発”を中心テーマとして相互に交流を行います。これにより両地域間の研究交流の実質化と本テーマの更なる研究の発展が見込まれます。この交流事業に欧州委員会より投入される費用は総額約124万ユーロ(約1.7億円)です。
【エラスムス・ムンドゥス計画】
 1987年に始まり、欧州の学生に出身国以外の欧州諸国で学ぶ機会を提供してきた「エラスムス計画」の世界版で、欧州の高等教育の質を高めることを目的とした高等教育分野における教育機関の連携と学生・研究者の交流を促進するための計画です。第Ⅰ期(2004-2008年)は約2億3千万ユーロ、第Ⅱ期(2009-2013年)は約4億9千万ユーロで実施され、現在は第Ⅱ期にあたり、3つのアクションから構成されています。

【EASEDプログラム】(実施期間2013~2017年)
 フランスのエコール・サントラル・パリ校を中心とした16機関(12のパートナー機関と4つの協力機関)が、コンソーシアムを設立し、高等教育・研究および管理の分野で、欧州とアジアの工業国に学術と人材育成面での活発な交流を目的に企画・提案されました。本プログラムは「エラスムス・ムンドゥス計画」第Ⅱ期アクション2で採択されたBEAMプログラム(実施期間2010~2014年)の拡大版で、Eco Energy をキーワードとした持続可能なエネルギー開発の研究を中心に、工学一般、自然科学、数学、情報、建築、航空の分野が対象となっています。

<交流事業の内容>
 欧州圏の6教育機関とアジア圏の6大学(日本4、韓国2)間で、関連研究機関の協力を得て博士課程の学生やポスドク・研究者、教員の交流が行われます。交流人数は、欧州圏からアジア圏へ48人、アジア圏から欧州圏へ21人の予定で、交流経費は、総額約124万ユーロ(約1.7億円)が欧州委員会から拠出されます。
 優れた教育ならびに研究遂行に実績のある国内の大学と欧州の代表的教育機関の連携による国際交流を通じた若手人材の育成は、欧州とアジアの架け橋となり、科学・文化・経済交流が促進されます。また、さらには博士課程の学生や研究者の国際双方向交流がより密接になり、各教育機関の世界への展開力強化の礎を築くことが大いに期待されています。新たなコンソーシアムではBEAMプログラムで構築した交流をさらに活かした体制により実施していきます。

<参加機関>


<今後の日程>
  1. 各教育機関長名でコンソーシアム設立同意文書に署名
  2. 2013年12月上旬(予定)までに、交流者を受け入れる研究室リストを幹事校エコール・サントラル・パリに提出
  3. 募集は博士後期課程学生、ポスドク・研究者・教員の3つのカテゴリーとし全体を3回に分ける
    1回目の応募2014年1月~2月、2014年3月選考、2014年5月から派遣
    2回目の応募2014年9月~10月、2014年11月選考、2015年1月から派遣
    3回目の応募2015年9月~10月、2015年11月選考、2016年1月から派遣
【注】
  1. 「エラスムス ・ムンドゥス計画」の事業名は、「痴愚神礼賛」で有名なオランダの人文学者
    エラスムスに由来
  2. 「エラスムス ・ムンドゥス計画」
    第Ⅰ期(2004~2008年)EUに留学するEU域外からの学生と研究者が対象で、約7,000件に
    奨学金又は研究奨学金を授与
    第Ⅱ期(2009~2013年)3つのアクションからなる。
    アクション1:欧州の大学と第三国の大学との間の修士課程及び共同博士課程の開設
    アクション2:欧州の大学と第三国の高等教育機関によるコンソーシアムの形成と、
            博士課程の学生、研究者の交流。学士課程・修士課程・博士課程の学生、
            ポスドク・研究者、教員へ奨学金を提供
    アクション3:ヨーロッパの高等教育の促進
  3. 「BEAMプログラム」
    「エラスムス・ムンドゥス計画」の第Ⅱ期アクション2にあたるプログラム。East Asia 部門で
    応募した全7件の内唯一採択され、総額約150万ユーロ(約1.7億円)の交流費で実施されました。
  4. EASEDプログラムに関する詳細な情報は
    http://archive.ecp.fr/en/J_erasmus_mundus/J3_erasmus_mundus_EASED/J3a_erasmus_mundus_ECW_objectives.htm
    エラスムス・ムンドゥスに関する詳細な情報はhttp://eacea.ec.europa.eu/をご覧ください。

報道発表資料はこちらをご覧ください


【お問い合わせ】
◆岡山大学
EASEDプログラムについて:岡山大学自然科学研究科 教授 池田 直
TEL:086-251-7808
その他:岡山大学総務・企画部 企画・広報課 担当:内田、山崎
TEL:086-251-7293 FAX:086-251-7294

◆東京工業大学
EASEDプログラムについて:東京工業大学大学院理工学研究科 准教授 福田 大輔
TEL:03-5734-2577
その他:東京工業大学広報センター プレス担当:加藤 美和子 
TEL:03-5734-2975

◆慶應義塾大学
EASEDプログラムについて:慶應義塾大学理工学部機械工学科 教授 小尾 晋之介
TEL:045-566-1499
その他:慶應義塾広報室 担当:渡辺
TEL:03-5427-1541

◆早稲田大学
EASEDプログラムについて:早稲田大学先進理工学部物理学科 教授 勝藤 拓郎
TEL:03-5286-1627 
その他:広報室広報課 担当:滝沢
TEL:03-3202-5454

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