国立大学法人 岡山大学

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舌の筋力がサルコペニアと関連していることが判明!

2024年02月22日

◆発表のポイント

  • サルコペニアとは、加齢に伴う筋肉量の減少と筋力の低下を特徴とする症候群です。
  • 今回の横断調査において、舌圧が弱い人は栄養状態が悪く、サルコペニアであることがわかりました。
  • 舌の筋力を鍛えることで、サルコペニアを予防・改善できる可能性があります。

 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の稲田さくら大学院生、岡山大学学術研究院医歯薬学域予防歯科学分野の江國大輔教授らの研究グループは、自立高齢者において、舌の筋力が強いと栄養状態が良好であり、サルコペニアの者が少ないことを明らかにしました。この研究成果は、口腔衛生学会雑誌74巻1号(2024年1月発刊)に掲載されました。
 本研究の結果から、舌の筋力を維持することで、サルコペニアを予防できる可能性が示唆されました。これは介護予防にもつながり、健康長寿社会を目指す日本において、健康寿命を延伸する一助となる可能性もあります。

◆研究者からひとこと

お口の健康と身体の健康はつながっています!
生涯元気な身体で過ごすためにも、より多くの方々がご自身の健康なお口で楽しく食事ができるよう、歯・口の健康を大切にしていただきたいです。

稲田 大学院生

■論文情報
論 文 名:口腔状態とサルコペニアとの関連についての横断研究
掲 載 紙:口腔衛生学会雑誌74巻1号(2024年1月発刊)
著  者:稲田 さくら
D O I:10.5834/jdh.74.1_21
U R L:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jdh/74/1/74_21/_article/-char/ja/

■研究資金
 本研究は、日本学術振興会科学研究費助成事業(JP21K10208)の支援を受けて実施しました。

<詳しい研究内容について>
舌の筋力がサルコペニアと関連していることが判明!


<お問い合わせ>
岡山大学学術研究院医歯薬学域(歯)予防歯科学分野
教授 江國 大輔
(電話番号)086-235-6712
(FAX)086-235-6714

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