国立大学法人 岡山大学

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医療的ケア児のための手順書解説動画制作プロジェクト クラウドファンディングで寄付募集

2025年03月27日

◆発表のポイント

  • 2024年10月に完成した、医療的ケア児に対する岡山県内手技統一手順書に沿った動画を制作します。
  • 動画制作や研修会を実施するためのクラウドファンディングを4月1日から開始します。
  • 岡山県のみならず、誰でもアクセス可能な形で全国に発信していきます。

 岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)小児急性疾患学講座の鷲尾洋介教授は、医療的ケア児に対する痰の吸引や経管栄養などの手技を岡山県内で統一するための手順書(パンフレット)を県内の関係医療機関と協力して初めて作成し、2024年10月から岡山県医療的ケア児支援センターのウェブサイトに掲載されました1)。この手順書は、県内の多くの医療機関で活用されはじめており、岡山県のみならず他の自治体からも問い合わせが増え、利用者は今後も広がっていくと予想されます。
 そこで、この手順書に沿った医療的ケア児に対する手技動画を制作する目的でクラウドファンディングを企画しました。手順書の内容を解説する動画を作り、手順書と一緒に公開することで、新たに医療的ケアを学ぶ方々が、より手技を獲得しやすくなることを目指します。
 募集期間は4月1日午前9時から5月30日午後11時までで、目標金額は400万円。集まった寄付金は、動画制作だけでなく、研修会の開催や誰でもアクセス可能な形で全国に発信するための整備等に活用します。

◆研究者からひとこと

 医療的ケア児のための動画を制作することによって、手順書による手技獲得がより容易になることを目指しています。
 私たちは、障害を持って生きる人々が社会の一員として受け入れられ、その支援者とともに十分なサポートを受けながら成長していける社会を目指して日々取り組んでいます。手順書および動画がその一助になればと考えています。

鷲尾 洋介教授

<プロジェクトの内容>
 手順書の作成に引き続いて、このたび“医療的ケア児のための動画制作プロジェクト”と題して、クラウドファンディングを企画しました。手順書は岡山県全域で退院指導に使用されるようになっており、標準的な医療的ケアの手順を行う際の指標となりつつあります。今回、手順書に沿った医療的ケア動画を制作することにより、新しく医療的ケアを学ばれる方が視覚的に情報を得ることで、より手技を獲得しやすくなることを目指しています。
 完成した動画は手順書と同じウェブサイトで公開される予定で、誰でもアクセス可能な形で全国に発信していくことを目指します。またクラウドファンディングで集まった寄付金は、動画制作に加えて医療従事者及び一般の方向けの研修会や関係者へ周知するための整備にも活用する予定です。

 【募集期間】2025年4月1日(火)午前9時から5月30日(金)午後11時
 【使用目的】医療的ケア児のための動画制作、研修会実施、動画の周知
 【目標金額】400万円
 【寄付の方法】READY FORサイトまたは添付チラシの二次元コードからアクセス
        https://readyfor.jp/projects/okayama-icare-douga

<詳しい研究内容について>
医療的ケア児のための手順書解説動画制作プロジェクト クラウドファンディングで寄付募集


<お問い合わせ>
岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)小児急性疾患学講座
教授 鷲尾洋介
(電話番号)086-235-7249

年度