国立大学法人 岡山大学

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勉強を頑張る学生に“プチ贅沢”のサプライズプレゼント〜学習の進捗を科学的に把握できるeラーニングで、企業が学生を直接応援する機会創出〜

2025年04月22日

◆発表のポイント

  • 岡山大学はビッグデータを基盤としたeラーニングに一定基準以上取り組んだ学生に対し、岡山大学生協で使用できるポイントを付与するサービスを提供しました。
  • 今年度、同様の方法により企業等と大学がコラボし、学生の学習意欲を向上させる新たな取り組みを始める予定です。

 岡山大学AI・数理データサイエンスセンターデータサービス推進部門と教育学研究科附属実践データサイエンスセンター教育・心理支援サービス部門は、企業等の協力を得て、学生の学習意欲向上を引き起こす新たな教育支援を始めます。今回は岡山大学生協ご協力の下、ビッグデータを基盤とするeラーニング(マイクロステップ・スタディ:以下MSS)の学習に一定基準以上取り組んだ学生に対し、岡山大学生協で使用できるポイントを付与しました。ポイントは生協施設にて自由に使用できますので、普段は手が出ないデザートを食べたり、読みたかった小説本を購入したりと、学生にいつもとは違う、プチ贅沢を味わうきっかけを提供し、勉強をさらに頑張ってほしいと考えています。
 今回の取り組みを発展させることで、企業と一緒に学生の学力向上や意欲向上をもたらす、新たな教育支援を創出していこうと考えています。
 なお、一般的なeラーニングは、学習の継続が困難であることが以前から課題とされており、eラーニングの効果に対する十分な科学的根拠が報告されていません。一方、MSSでは単純に取り組むことが、英検やGTECといった英語力試験の成績を上げることを支持する結果がトップジャーナルに掲載され始めたほか、学生の学習意欲を高める効果も明らかになっています。さらに、本施策では、学習に取り組んだ学生に、直接的にメリットとなる生協のポイントを付与することで、学生の学習意欲をさらに高めることを目指しています。
 また、本施策は、学生を応援したい企業にとって、学生に直接メリットを届けるための新たな仕組みとなることが期待されます。企業は、本施策に協賛することで、学生の学習を応援しつつ同時に、自社の認知度向上やイメージアップにつなげることができます。岡山大学は、今後も本施策を不定期に継続し、学生の学習意欲向上だけでなく、産学連携による学生支援の促進にも努めていきます。

◆研究者からひとこと

「学生に我が社を知ってほしい」「頑張っている学生を応援したい」「でもどの学生を応援すれば良いのかわからない…」、そんな企業側のニーズと学生をマッチングする新たな取り組みです。
企業様からの問い合わせもお待ちしています。

寺澤孝文 教授


<詳しい研究内容について>
勉強を頑張る学生に“プチ贅沢”のサプライズプレゼント〜学習の進捗を科学的に把握できるeラーニングで、企業が学生を直接応援する機会創出〜


<お問い合わせ>
岡山大学 学術研究院教育学域
教授 寺澤孝文
(研究室電話番号)086-251-7714(寺澤)
(センター電話番号)086-251-7433(田邊)

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