国立大学法人 岡山大学

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先天性心疾患の原因解明に挑む!岡山大学病院がクラウドファンディングを開始~未来の子どもたちの命を守るための全ゲノム解析プロジェクト~

2025年10月14日

◆発表のポイント

  • 先天性心疾患の成人患者数は国内で50万人以上と推定されており、その原因の解明や治療法の開発は急務となっています。
  • 先天性心疾患の原因を全ゲノム解析で追究するためのクラウドファンディングを開始しました。
  • 寄付の募集期間は12月19日(金)23時まで。税制優遇の対象となり、ウェブサイトから簡単に手続きできます。

 岡山大学病院心臓血管外科(科長・教授:笠原真悟)は、「先天性心疾患の原因解明と未来の医療への貢献」を目的としたクラウドファンディングを開始しました。先天性心疾患は約100人に1人が発症する生まれつきの心臓病であり、重症例では複数回の手術や生涯にわたる医療的支援が必要となります。国内では治療技術の進歩により成人患者が増加し、現在では50万人を超えると推定されています。本プロジェクトでは、患者さんから提供いただいた検体をもとに、全ゲノムシークエンス解析を行い、疾患に関連する可能性のある遺伝子の特定を目指します。これにより、原因不明の疾患の理解を深め、将来的な治療法開発や予防医療への応用が期待されます。
 寄付金は解析費用のほか、クラウドファンディングに伴う諸経費や返礼品の制作・発送費用に充てられます。クラウドファンディングは「All in方式」で実施され、寄付総額に応じて解析対象検体数を決定します。

◆研究者からひとこと

岡山大学病院 心臓血管外科には国内外から多くの先天性心疾患の患者様が紹介され、治療が行われております。手術成績の向上とともに多くの患者様が社会復帰されており、近年では当施設を主幹として小児心筋再生医療も開始される予定です。
しかしながら、先天性心疾患の発生機序はいまだに不明です。これを解明することは将来における治療成績のさらなる向上や、発症予防にもつながる可能性があります。遺伝子の解析が先天性心疾患患児の皆さま、そしてご家族様の未来の福音となるよう、われわれも絶え間ない努力を続けます。皆さまのご寄付をどうぞよろしくお願い申し上げます。

笠原真悟教授

<プロジェクト概要>
【募集期間】2025年10月6日(月)9時 ~ 12月19日(金)23時
【寄付の方法】 https://readyfor.jp/projects/okayamaCVS
        クレジットカード、銀行振込、コンビニ支払いに対応。
【使用目的】全ゲノムシークエンス解析費用、関連経費(返礼品制作・発送含む)
【寄付の取扱い】寄付は国立大学法人岡山大学への寄付となり、税制上の優遇措置の対象となります。領収書は2026年4月ごろに発送予定、寄付日は岡山大学への入金日(2026年2月10日ごろ)となります。

未来の子どもたちの命を守るため、そして次世代型医療の実現に向けて、皆さまの温かいご支援をお願い申し上げます。


<詳しい研究内容について>
先天性心疾患の原因解明に挑む!岡山大学病院がクラウドファンディングを開始~未来の子どもたちの命を守るための全ゲノム解析プロジェクト~


<お問い合わせ>
岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)心臓血管外科学
助教(特任) 門脇 幸子
(電話番号)086-235-7359  (FAX)086-235-7431

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