国立大学法人 岡山大学

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World Robot Summit 2025で標準性能評価ドローンチャレンジ決勝進出!持続可能な社会と地域貢献に貢献するロボティクス技術を披露

2025年11月21日

◆発表のポイント

  • 人工衛星から位置情報を取得するシステム(GPS/GNSS)の電波が届かない環境下で、自己位置推定と地図生成を行いながら狭隘空間を自律飛行するドローンの開発・実装に成功しました。
  • World Robot Summit 2025(WRS。2025/10/10~12、福島国際研究教育機構主催)の標準性能評価ドローンチャレンジにおいて、チームOshinobi(代表:学術研究院環境生命自然科学学域の亀川哲志教授)が、決勝進出第5位の成績を収めました。
  • 今回の成果を踏まえ、GPS/GNSS が届かない森林内での自律飛行によるデータ収集を推進し、森林の資産価値推定や非常時の災害対応への応用を目指します。

 岡山大学環境生命自然科学学域の亀川哲志教授が代表を務めるチームOshinobiが10月10~12日、福島ロボットテストフィールド秋桜アリーナで開催されたWorld Robot Summit 2025で、決勝進出第5位の成績を収めました。
 WRSは、ロボット技術の最先端が集まる国際的な競技大会です。標準性能評価ドローンチャレンジでは、災害現場を模した閉鎖環境において、ドローンの運動性能、探査性能、地図作成能力、自律性能が評価されます。
 チームOshinobiは、人工衛星から位置情報を取得するシステム(GPS/GNSS)の電波が届かない環境下で、自己位置推定と地図生成を行いながら狭隘空間を自律飛行するドローンを開発・実装し、WRSに挑戦しました。決勝では、縦スラロームフィールドを自律飛行し、その技術力を実証しました。特に、決勝に残ったチームの中で唯一、ドローンの自律飛行を実現したことは、チームの大きな成果です。
 このドローンの開発は、岡山県北エリアの林業におけるロボット技術とDXの導入を目指した研究の一環であり、複数のドローン群を用いて森林内のデータを取得し、高精度な森林価値の査定に貢献することを目的としています。これは、森林資源の適切な管理と地域経済の活性化に貢献し、山間部の過疎化や高齢化といった地域課題の解決にもつながる可能性を秘めています。

◆研究者からひとこと

チームOshinobiは岡山大学工学部ロボティクス知能システムコースの3つの研究室の合同で結成されています.学生主体で苦労しながらドローンを開発して、大会の1週間前についに自律飛行するドローンが完成しました。WRSの競技中の最後のチャンスで、その成果を実現してみせることができて感無量でした。
亀川教授

■研究資金
 本研究に関するプロジェクトは、環境生命自然科学研究科、グリーンイノベーションセンター、AI・数理データサイエンスセンター(サイバーフィジカル情報応用研究推進部門)の連携により、運営費交付金等、国立大学経営改革促進事業、地域中核・特色ある研究大学強化促進事業の支援を受けて実施しています。

<詳しい研究内容について>
World Robot Summit 2025で標準性能評価ドローンチャレンジ決勝進出!持続可能な社会と地域貢献に貢献するロボティクス技術を披露


<お問い合わせ>
岡山大学 学術研究院環境生命自然科学学域
教授 亀川 哲志
(電話番号) 086-251-8023

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