◆発表のポイント
- 下石井公園の魅力向上事業の一環として、公園における市民の多様な利活用を促すためのストリートファニチャーを岡山市と共同で製作しました。
- 製作にあたっては、「西粟倉森の学校」と連携し、岡山県産材を活用。「おひろめDAY」には、端材を用いた竹とんぼづくりワークショップも開催し、多くの子供たちが参加しました。
- 製作したファニチャーを公園内に実験的に設置し、その機能性や効果等を検証することで、公共空間の魅力向上に向けたストリートファニチャーのデザインの体系化を目指します。
岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域の堀裕典准教授の研究室(建築計画・都市計画)に所属する学生が、下石井公園(岡山市北区幸町10)の魅力向上事業の一環として、公園の多様な利活用を促すためのストリートファニチャーを設計・製作しました。設計段階に先立って実施した公園の実態調査から得られた結果や、海外のストリートファニチャー事例の分析をもとに、テーブルや椅子、棚などとして使えるボックス型のファニチャーと、子供の遊び道具や背もたれとして使える三角型ファニチャーの2種類を考案。製作後は、公園内に実験的に設置され、その機能や効果等の検証を進めています。
検証初日には、ファニチャーのお披露目企画として、イベント参加者に向けたファニチャーの使い方のレクチャーのほか、木材を使った竹とんぼづくりワークショップを行いました。子供から大人まで、さまざまな方が参加し、早くもストリートファニチャー設置による魅力向上の効果がうかがえました。また、ファニチャーやワークショップで使用した木材には、岡山県産材(西粟倉村産)を使用しており、地域貢献や公園利用者のストリートファニチャーに対する満足度の向上につながることを期待しています。
本取り組みは、ストリートファニチャーの開発・設置によって、より多くの人々が魅力を感じる環境づくりに貢献することを目的としています。これは、その都市の快適性や魅力を高めることであり、地域の活性化につながります。
◆研究者からひとこと
| 堀研究室では、建築から関連法制度、都市デザインやまちづくりに至るまで国内外問わず、幅広い分野の研究・実践を行っています。下石井公園やハレまち通りでは、公共空間の評価分析も行っており、「居心地の良い歩きたくなるまち」とはなにかを研究しています。 | ![]() 堀准教授 |
■研究資金
本研究は、岡山市からの「西川緑道公園界隈まちづくり関連等業務委託」を受けて実施しました。
<詳しい内容について>
下石井公園の魅力向上に向けたストリートファニチャーを製作!岡山市と共同で、西粟倉村産の木材を使用、効果検証も
<お問い合わせ>
岡山大学 学術研究院環境生命自然科学学域
准教授 堀 裕典
(電話番号)086-251-8841
