VRとメタバースで命を守り、支える~看護学から始まる新しい社会支援~
2026年03月27日
◆発表のポイント
- VR技術を活用し、看護学生や一般市民が災害現場を疑似体験できる新しい防災教育プログラムを開発
- メタバース空間を活用し、食道がん術後患者が交流・情報共有できる患者支援コミュニティの構築
- デジタル技術を看護教育と患者支援に融合し、災害対応力向上と患者のQOL向上を目指す
VR(仮想現実)を用いた看護学生および一般市民向けの防災教育と、メタバースを活用した食
道がん患者支援および患者コミュニティの構築という、デジタル技術を活用した新しい取り組みを進めています。VR教材では、発生が予測される大規模災害を想定した状況を仮想空間で疑似体験しながら判断力や対応力を学ぶことができます。また、メタバース空間を活用し、食道がん術後患者が交流や情報共有を行える患者支援コミュニティの構築を進めています。将来的には、災害対応力の向上とがんサバイバー支援の新しいモデルとして全国・世界展開を目指します。
◆研究者からひとこと
| 今回の研究は、これまで進めてきたVRを活用した看護学生への防災教育や、メタバースを活用した患者支援の取り組みを基盤として発展してきたものです。シンガポールで開催された東アジア看護学会(EAFONS)に参加した際、学会テーマ「Innovate, Integrate, Inspire- Advancing Nursing Excellence in the Digital Era」のもと、デジタル時代における看護の新しい可能性が議論されており、これまで取り組んできた研究の方向性の重要性を改めて実感しました。さらに、シンガポールでは「Singapore Green Plan 2030」に基づき、車依存の低減、再生可能エネルギーの拡大、都市緑化、持続可能航空燃料の導入など、国家レベルで社会の大きな転換が進んでいることを知りました。特に、AI国家を目指し、2030年までに10億S$(約1,210億円)以上をAI研究に投資する計画も進められていると聞きました。こうした世界的な動きを目の当たりにし、デジタル技術を活用した看護教育や患者支援の取り組みは、これからの社会においてますます重要になると感じています。今後もデジタル技術と看護学の融合をさらに発展させていきたいと考えており、関心をお持ちの方がいれば共同研究にもぜひご参加いただければ幸いです。 | ![]() 森恵子教授 |
■研究資金
メタバース空間を活用した食道がん術後患者の支援・患者コミュニティの構築研究は、科学研究費補助金基盤研究(B)の支援を受けて実施しています。(23K27887)
<詳しい内容について>
VRとメタバースで命を守り、支える~看護学から始まる新しい社会支援~
<お問い合わせ>
岡山大学保健学域看護学分野
教授 森 恵子
(電話番号)086-235-6890
