◆発表のポイント
- 岡山大学病院腎泌尿器科では2009年から腎移植を開始し、2025年末に200症例を達成しました。
- 腎移植後1年の生存率、生着率は共に100%と世界最高でした(2024年度時点)。
- 海外で広まりつつあるロボット腎移植を日本で普及させることを目指しています。
岡山大学病院腎泌尿器科では、2009年から腎移植プログラムを開始しました。そのチームリーダーとして、東京女子医科大学や米国クリーブランドクリニックで腎移植を学んだ荒木元朗教授(岡山大学学術研究院医歯薬学域腎泌尿器科学)が着任して以降、『丁寧に!慎重に!』をモットーに生体腎移植(健康なドナーからの提供)や献腎移植(心停止もしくは脳死ドナーからの提供)を積み重ねてきました。移植成績の代表的な指標とされる術後1年時点での生存率と生着率(移植した腎臓が機能し、透析療法を受けずに生活出来る状態)は、いずれも100%と世界最高でした(2024年度時点)。
近年、海外ではロボットを用いた腎移植が増えていますが、日本ではまだ保険適応ではありません。ロボット手術は傷が小さく目立たないことから小児や女性にとって特に有用であり、従来の開腹手術に比べても術後合併症が少なく、優れた低侵襲治療です。われわれは、ヨーロッパ・アジア初のロボット“自家”腎移植(自分の腎臓を一度体外へ取り出し、問題となる部位を修復して再び自分の体内に戻す手術)を成功させており、このノウハウを生かして腎不全患者さんに対してのロボット腎移植の普及にも努力してまいります。
◆研究者からひとこと
| 腎不全は透析を続けなければ生きていくことができません。腎移植によって透析を離脱し、スポーツや妊娠・出産も可能となり、健康な方とほぼ同等の生活が可能となります。 | ![]() 荒木元朗 教授 |
| 『丁寧に!慎重に!』の理念を基に、この素晴らしい医療を今後も提供していきたいと思います。 また先日、遺伝子改変ブタの腎臓をヒトへ移植し、271日生着したとの報告がありました。ロボットを用いた腎移植のみならず、このような新しい移植医療にも注目です。 | ![]() 西村慎吾 助教 |
<詳しい内容について>
岡山大学病院腎泌尿器科で腎移植200症例を達成!!
<お問い合わせ>
岡山大学学術研究院医療開発領域(岡山大学病院 低侵襲治療センター)
助教 西村 慎吾 (腎泌尿器科 医局長)
(電話番号)086-235-7287 (FAX)086-231-3986

