国立大学法人 岡山大学

LANGUAGE
ENGLISHCHINESE
MENU

岡山大学病院に寄付講座「遠隔地域薬学講座」を開設~中山間地域の薬剤師不足解消と地域医療DX推進へ~

2026年03月27日

◆発表のポイント

  • 岡山大学病院は2026年4月1日、寄付講座「遠隔地域薬学講座」を開設します。
  • 遠隔・中山間地域をフィールドに、薬剤師の人材育成と地域医療DXの推進に取り組みます。
  • 医療法人美甘会 勝山病院からの寄付により、遠隔医療やオンライン服薬指導などを活用した新たな地域薬学モデルの構築を目指します。

 岡山大学病院は4月1日、岡山大学病院薬剤部に寄付講座「遠隔地域薬学講座」を開設します。同講座は、岡山県真庭市の医療法人美甘会 勝山病院からの寄付により設置されるもので、専任教員1人と兼務教員1人を配置し、遠隔・中山間地域における慢性的な薬剤師不足の解消や、地域医療を支えるDXの推進、遠隔医療に対応した薬物療法支援の教育・研究を行います。
 中山間地域では、医師・看護師に加え、薬剤師の不足や偏在が課題となっており、地域包括ケアや在宅医療、遠隔医療の推進において、薬剤師の役割拡大と人材育成が求められています。本講座では、真庭地域をはじめとする中山間地域を主なフィールドとして、地域医療における薬剤師の実務教育と医療の質向上を目指します。特に、岡山大学病院薬剤部はDXの推進や高度な臨床薬学教育・研究の実績を有しており、病棟業務やがん化学療法、妊娠と薬外来などを通じて質の高い薬物療法を実践してきたほか、医師から薬剤師へのタスクシフトをはじめとしたチーム医療への積極的な参画にも貢献しています。このようにこれまで培ってきた臨床薬学の専門性と教育研究機能を地域医療の現場と結び付け、遠隔医療やオンライン服薬指導、医師から薬剤師へのタスクシフトなどを活用した新たな地域薬学モデルの構築を目指します。
 さらにポリファーマシー対策やセルフメディケーション支援など、地域住民と連携したエビデンスに基づく薬物療法支援にも取り組み、地域医療の持続可能性の向上と住民の健康増進に貢献していきます。

◆研究者からひとこと

中山間地域では、医療資源の不足や薬剤師の偏在など多くの課題があります。本講座では、大学病院の教育・研究機能と地域医療の現場を結びつけることで、遠隔医療やDXを活用した新しい薬剤師の役割を示していきたいと考えています。これは、高齢社会医療や地域医療の課題解決をめざしてきた本院の取り組みをさらに発展させるものであり、地域の医療機関や住民の皆さまと連携しながら、持続可能な地域医療の実現に貢献していきたいと思います。
菊岡助教

座間味教授

<寄付講座の概要>
寄付講座名称  「遠隔地域薬学講座」
      (専任)菊岡  亮   岡山大学学術研究院医療開発領域(遠隔地域薬学講座) 助教(特任)
      (兼務)座間味 義人  岡山大学学術研究院医療開発領域(薬剤部)教授
設置予定期間  令和8年4月1日~令和10年3月31日(2年)
寄  付  者  医療法人美甘会 勝山病院 
教育研究内容
 ・真庭地域など遠隔・中山間地域の医療機関・介護施設をフィールドとした、病棟・外来・在宅を一体とした薬剤師実務研修プログラムの構築
 ・遠隔医療、オンライン服薬指導、タスクシフト、地域包括ケアに対応した臨床薬学・地域薬学教育の実施
 ・ポリファーマシー対策やセルフメディケーション支援など、地域住民と連携した地域医療モデルの開発と評価
 ・多職種連携カンファレンスや市民公開講座等を通じた地域医療への貢献

<詳しい研究内容について>
岡山大学病院に寄付講座「遠隔地域薬学講座」を開設~中山間地域の薬剤師不足解消と地域医療DX推進へ~


<お問い合わせ>
岡山大学病院 薬剤部
薬剤師 菊岡 亮
(電話番号)086-235-7641

年度