岡山大学
スーパーカミオカンデ国際共同研究グループ
◆発表のポイント
- 本研究成果は、2026年6月25日にアメリカ・カリフォルニア大学アーバイン校で開催されたNEUTRINO国際会議2026において発表されました。
- スーパーカミオカンデ(Super-Kamiokande)国際共同研究グループ*1は、超新星背景ニュートリノ(Diffuse Supernova Neutrino Background, DSNB)*3の兆候(2.6σ、99.5%信頼水準)を世界で初めて捉えました。
- 岡山大学の研究グループもこの成果導出に中心的な役割を果たしました。
スーパーカミオカンデ(Super-Kamiokande)国際共同研究グループ*1は、純水運転期間(2008年~2020年のうち3349日)とガドリニウム*2導入期間(2020年~現在のうち1653日)を合わせた約5000日分の観測データの詳細解析により、超新星背景ニュートリノ(Diffuse Supernova Neutrino Background, DSNB)*3の兆候(2.6σ、99.5%信頼水準)を世界で初めて捉えました。超新星背景ニュートリノは、宇宙の歴史上すべての重力崩壊型超新星爆発*4に由来するニュートリノの総和であり、岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域の小汐由介研究教授のグループもその直接検出を目指し、これまで協力して研究を重ねてきました。本成果は、宇宙の星形成の歴史や元素合成の理解を深める重要な手がかりをつかんだと言えます。
◆研究者からひとこと
| 研究室で長年追い求めてきたニュートリノです。検出が極めて難しく、見果てぬ夢かとも諦めかけたこともありましたが、これまで研究室に所属したスタッフ・学生の努力、共同研究者との緊密な協力により、このような良い成果を上げることができました。今後もさらに研究を進め、「発見」と言える確定的な信号の検出を目指します。 | ![]() 小汐研究教授 |
■研究資金
本研究は、以下の科研費の支援を受けて実施しました。
- 基盤研究(S)(一般)JP25H00396 (2025〜2029年度)
「スーパーカミオカンデにおける世界初の超新星背景ニュートリノ観測への挑戦」
- 学術変革領域研究(A)(一般)JP25H02187 (2025〜2026年度)
「超新星背景ニュートリノの発見に向けた酸素原子核破砕事象の研究」
- 基盤研究(A)(一般)JP20H00162 (2020〜2024年度)
「超大型水チェレンコフ測定器で挑む超新星背景ニュートリノの発見と宇宙の進化の解明」
<詳しい研究内容について>
スーパーカミオカンデが超新星背景ニュートリノの兆候を捉える― 宇宙の歴史に刻まれた「かすかなささやき」の手がかり ―
<お問い合わせ>
岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域
研究教授 小汐 由介
