国立大学法人 岡山大学

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母子感染症予防の啓発漫画を作成―妊婦・家族向けにわかりやすく予防策を解説―

2026年07月27日

◆発表のポイント

  • 母子感染症は胎児や出生後の子どもの健康に重大な影響を及ぼす可能性があります。
  • 母子手帳・親子手帳には母子感染症予防に関する記載がなく、妊婦さん自身が能動的に情報を収集する必要があります。
  • 岡山大学病院小児科と産科婦人科は母子感染症予防の啓発漫画を制作しました。昨年公開したパンフレットに続き、より分かりやすく学べるような漫画です。

 岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)小児地域医療学講座の宇田和宏准教授(特任)と、学術研究院医療開発領域(岡山大学病院 産科婦人科)の衛藤英理子講師らのグループは、妊婦さんと赤ちゃんを感染症から守るための啓発活動の一環として、母子感染症予防に関する啓発漫画を制作・公開しました。
 「母子感染」とは、妊婦さんが細菌やウイルス、寄生虫などの微生物に感染し、その病原体が胎内の赤ちゃんに感染することを指します。母子感染症は、胎児死亡や胎児発育不全の原因となるほか、出生後に発達の遅れやさまざまな健康上の問題を引き起こす可能性があります。一方で、母子手帳や親子手帳には母子感染症予防に関する十分な情報が掲載されておらず、妊婦さん自身が能動的に情報を収集しなければならないことが課題となっています。
 こうした背景を受け、岡山大学病院小児科と産科婦人科は昨年、母子感染症予防のためのパンフレットを共同で作成・公開しました。今回、その内容をより多くの方に分かりやすく伝えることを目的として、親しみやすい漫画形式の啓発資材を新たに制作しました。
パンフレットおよび漫画は、医療機関、自治体、教育機関等で、どなたでも自由にダウンロードして利用することが可能です。本取り組みを通じて、母子感染症に対する理解を深め、予防行動の促進につなげることを目指します。

◆研究者からひとこと

母子感染症(先天性感染症)の患者さんの診療に携わる中で、その予防啓発の重要性を強く実感していました。今回作成した啓発パンフレット・漫画が母子感染症についての理解を深めるきっかけとなり、妊婦さんとそのご家族に適切な情報提供ができればと考えています。
宇田 准教授
母子感染症は、正しい知識があれば予防できるものがあります。この漫画を通して、妊婦さんとご家族に気をつけるポイントを分かりやすくお伝えしたいと思います。安心した妊娠・出産のお役に立てれば幸いです。
衛藤 講師

【資料の利用について】
本資料(パンフレット・漫画)は、母子感染症予防の普及啓発を目的として、医療機関・自治体・教育機関等において無償でご利用いただけます。なお、本資料の内容の改変や転載、二次利用、商業目的での利用は著作権の都合上、ご遠慮いただいております。印刷会社へ製本・印刷等をご依頼される場合は所定の手続きが必要となりますので、事前に小児地域医療学講座の宇田和宏医師宛にお問い合わせください。

■監修
・今回の漫画作成においては、長崎大学高度感染症研究センター 森内浩幸教授、岡山大学 塚原宏一名誉教授(小児医科学)、岡山大学学術研究院医歯薬学域(産科・婦人科学)増山寿教授、NPO法人トーチの会 先天性トキソプラズマ&サイトメガロウイルス感染症患者会 渡邊智美様、風疹をなくそうの会『hand in hand』 可児佳代様にご監修いただきました。

■研究資金
資料①は、「公益財団法人川崎医学・医療福祉学振興会教育研究助成(令和6年度)」、「公益財団法人岡山医学振興会第24回教育助成」、資料②は「一般財団法人杏の杜財団」の支援を受けて実施しました。

<詳しい発表内容について>
母子感染症予防の啓発漫画を作成―妊婦・家族向けにわかりやすく予防策を解説―


<お問い合わせ>
岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)小児地域医療学講座
准教授(特任) 宇田 和宏
(電話番号) 086-235-7251 (FAX) 086-221-4745

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