国立大学法人 岡山大学

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“話しかけるだけ”岡山大学病院、院内独自開発の生成AI対話型サイネージによる施設案内システムを開発

2026年07月31日

◆発表のポイント

  • 来院者が画面上の3Dアバターに音声で話しかけると、生成AIが院内部署の公式情報に基づき、担当部署・場所を日本語・英語・簡体中国語・韓国語の音声と画面表示でご案内します。
  • 国立大学病院初(当院調べ、2026年7月時点)・院内自主開発: 遠隔オペレーターを介さずAIのみで多言語案内が完結するデジタルサイネージ※1を、独自に開発。
  • 8月より岡山大学病院にて検証運用を開始し、利用状況や来院者満足度などを評価予定。

 岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)医療情報化診療支援技術開発講座(整形外科)の長谷井嬢教授(特任)は、日本語・英語・簡体中国語・韓国語の4言語に対応した対話型AIアバターによる施設案内システムを独自に開発し、8月より岡山大学病院内での運用(実証)を開始します。
 来院者が画面上のAIアバターにマイクで話しかけると、AIが院内の公式情報に基づいて、担当部署・場所(建物・フロア)を、選択した言語の音声で案内します。「血をとる検査」「おしっこの検査」のような日常の言葉も「採血」「尿検査」と読み替えて該当部署を特定できるほか、緊急性の高い訴えには、部署のご案内よりも先に、すぐに近くの職員へお声がけいただくようお伝えするなど、医療機関での利用に配慮した設計としています。生成AIによる多言語案内では、翻訳が毎回微妙に変わり、同じ場所が異なる名前で案内されてしまう「翻訳の揺らぎ」が課題になりがちです。本システムでは、部署名・建物名の訳語を病院公式ページの表記に基づいてあらかじめ固定し、中国語・韓国語も事前に検証した対訳リストを用いることで、どの言語でも同じ場所を同じ名前で正確に案内します。遠隔オペレーターを介さず生成AIのみで多言語案内が完結するサイネージを国立大学病院が自主開発・導入するのは、国内初の取り組みです(当院調べ、2026年7月時点)。

◆研究者からひとこと

病院で行き先が分からず困っている患者さんを、私は臨床医として日々見てきました。「どこに行けばいいのか」という最初の不安を、誰もが、どの言語でも、その場で解消できる仕組みを作りたいと考え、本システムを開発しました。これまで、院内3Dバーチャルマップや介護保険説明AIチャットボット、AIピアサポーターなど、『人に優しいAI』を患者さんのそばに届ける取り組みを重ねてきました。今回のサイネージもその系譜に連なるものです。当院の情報を最もよく知る職員自ら開発したからこそ、公式情報に基づく正確な案内と、現場の声を反映した迅速な改善が可能になりました。まずは多くの来院者の皆様に「話しかけるだけ」の気軽さを体験していただければ幸いです。誰もが安心して受診できる病院づくりを目指して、今後も改良を重ねてまいります。
長谷井教授(特任)

■研究資金
 本研究は、公益財団法人 橋本財団、JST スタートアップ・エコシステム共創プログラム(PSI2025_S2B71)、科研費基盤B「デジタルメンタルヘルス支援における個別最適化の科学的基盤構築」(26195947)、公益財団法人 日本生命財団の支援を受けて実施しました。

<詳しい研究内容について>
“話しかけるだけ”岡山大学病院、院内独自開発の生成AI対話型サイネージによる施設案内システムを開発

<お問い合わせ>
岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)医療情報化診療支援技術開発講座
教授(特任) 長谷井 嬢
(電話番号)086-235-7273

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