国立大学法人 岡山大学

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岡山大学・北海道大学発「リン酸化プルランを用いた世界初の多目的接着性人工骨を開発するベンチャー企業」を設立

2015年04月08日

 岡山大学と北海道大学は、4月1日(水)にベンチャー企業「メディカルクラフトン株式会社」を設立しました。
 北海道大学大学院歯学研究科吉田靖弘教授[元岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 准教授]は、平成24年からリン酸化プルランを用いた世界初の多目的人工骨の開発を推進。医療用多糖類のプルランから得られるリン酸化プルランとリン酸カルシウム(骨の類似成分)を混合することにより、歯や骨に強固に接着する人工骨の開発に成功しました。
 今回設立したベンチャー企業は、本研究成果を用いて、新規人工骨の開発・実用化さらに医療分野における幅広い展開を目指します。
 北海道大学大学院歯学研究科吉田靖弘教授[元岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 准教授]は、骨や歯などの生体硬組織に強固に接着する新規生体材料である多糖誘導体リン酸化プルランを主成分とする新しい人工骨の開発に成功。岡山大学が起業支援し、本研究成果を実用化するベンチャー企業(代表取締役:松尾健哉氏)を設立しました。
 開発した人工骨は、高い接着力、圧縮強度の最適化、生体吸収性・骨置換速度の最適化を実現し、歯科領域以外に外科領域(整形外科や脳外科)への応用も期待できます。
 今後は、設立したベンチャー企業を通じて、歯科領域、そして将来は整形外科領域を中心とした医科領域へと広く普及していく計画です。平成33年度を目途に歯科領域での製造販売業の取得を経て、製品の市販3年後には売上高6.5億円を目指します。

 本ベンチャー企業は、岡山大学が科学技術振興機構(JST)から受託していた研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)本格研究開発ステージ起業挑戦タイプの研究開発課題「リン酸化プルランを用いた世界初の多目的人工骨の開発」の研究開発成果を事業展開したものです。

 本件に関しては、JST、日本医療研究開発機構(AMED)、北海道大学から文部科学記者会、科学記者会、北海道庁教育記者クラブに同様の内容について、プレスリリースされています。
 http://www.jst.go.jp/pr/announce/20150408/index.html

報道発表資料はこちらをご覧ください


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岡山大学研究推進産学官連携機構産学官連携本部
産学官連携コーディネーター  齋藤 晃一
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