インフルエンザ治療薬の開発をリードするスルホシアル酸誘導体の合成に成功
2017年09月28日
岡山大学大学院環境生命科学研究科(農)の清田洋正教授と神戸大学の共同研究グループは、新規のインフルエンザ治療薬につながるスルホシアル酸誘導体の合成を達成しました。本研究成果は、8月15日、英国の科学雑誌「Scientific Reports」のResearch Articleとして掲載されました。
合成したスルホシアル酸誘導体は、インフルエンザ・ウイルスの持つ酵素シアリダーゼを、カルボキシ型やホスホノ型化合物より強く阻害し、新しい抗インフルエンザ薬の開発にスルホ基の利用が重要な鍵となることを示しました。
合成したスルホシアル酸誘導体は、インフルエンザ・ウイルスの持つ酵素シアリダーゼを、カルボキシ型やホスホノ型化合物より強く阻害し、新しい抗インフルエンザ薬の開発にスルホ基の利用が重要な鍵となることを示しました。
図.既存薬とシアル酸の構造類似性とスルホシアル酸の開発
<論文情報等>論文名: Synthesis of Sulfo-Sialic Acid Analogues: Potent Neuraminidase Inhibitors in Regards to Anomeric Functionality掲載誌: Scientific Reports doi:10.1038/s41598-017-07836-y著者: Christopher J. Vavricka, Chiaki Muto, Tomohisa Hasunuma, Yoshinobu Kimura,Michihiro Araki, Yan Wu, George F. Gao, Hiroshi Ohrui, Minoru Izumi, Hiromasa Kiyota
発表論文はこちらからご確認いただけます。
<詳しい研究内容について>
インフルエンザ治療薬の開発をリードするスルホシアル酸誘導体の合成に成功
<お問い合わせ>
岡山大学大学院環境生命科学研究科
教授 清田 洋正
(電話番号)086-251-8348
(FAX番号)086-251-8348