国立大学法人 岡山大学

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「受動喫煙」が「睡眠の質を低下させる」ことで「睡眠時の歯ぎしり」を誘発する可能性を世界で初めて解明

2020年04月23日

◆発表のポイント

  • 睡眠時の歯ぎしりは、歯の痛みや顎関節症を引き起こし、日常生活に支障をきたすことがあります。また、かみ合わせを回復する治療の障害にもなります。
  • 本研究により若い女性は受動喫煙により睡眠の質が低下して、睡眠時の歯ぎしりを引き起こす可能性のあることを明らかにしました。
  • 喫煙が、周囲の人(例:家族)の睡眠に与える悪影響を知らせることができると期待されます。

 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科予防歯科学分野の外山直樹医員・森田学教授、同大保健管理センターの岩﨑良章教授の共同研究グループは、若い女性における受動喫煙、睡眠の質および睡眠時の歯ぎしりの関連を世界で初めて明らかにしました。本研究結果は、受動喫煙が睡眠に影響し、口腔の健康を損なう可能性を広く知らせることが期待されます。本研究は、2019年9月12日にオランダの学術誌「Sleep Medicine」のオンライン版に掲載されました。

◆研究者からのひとこと

2020年4月より望まない受動喫煙を防止するため、公共の場において原則屋内禁煙となりました。今後は家庭における受動喫煙が問題になると思います。この研究を通して、家庭における喫煙のリスクについて考えるきっかけになれば幸いです。
外山医員

■論文情報論 文 名:Associations between sleep bruxism, sleep quality, and exposure to secondhand smoke in Japanese young adults: a cross-sectional study掲 載 紙:Sleep Medicine著  者:Naoki Toyama, Daisuke Ekuni, Ayano Taniguchi-Tabata, Toshiki Yoneda, Kota Kataoka, Aya Yokoi, Yoko Uchida, Daiki Fukuhara, Hikari Saho, Islam Md Monirul, Nanami Sawada, Yukiho Nakashima, Yoshiaki Iwasaki, Manabu MoritaD O I:10.1016/j.sleep.2019.09.003.U R L:Associations between sleep bruxism, sleep quality, and exposure to secondhand smoke in Japanese young adults: a cross-sectional study - ScienceDirect



<詳しい研究内容について>
「受動喫煙」が「睡眠の質を低下させる」ことで「睡眠時の歯ぎしり」を誘発する可能性を世界で初めて解明

<お問い合わせ>
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
予防歯科学分野 教授 森田 学
(電話番号)086-235-6712
(FAX)086-235-6714

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