国立大学法人 岡山大学

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岡山大学病院に食道の病気を総合的に診断・治療する「食道疾患センター」を開設

2020年07月30日

食道には、逆流性食道炎を生じる食道裂孔ヘルニアなどの良性疾患から食道がんなどの悪性疾患まで、さまざまな病気が発症します。その特徴は、比較的高齢で糖尿病や心疾患など他の病気を合併した患者さんが多く、高齢化社会を迎えたわが国では今後さらに増えていくことが予想されます。また、食道は頸から胸、腹とつながり、体の前面から深い位置を通っているという解剖学的な理由から、手術が大きくなったり難しくなったりする場合が多くあります。
 岡山大学病院では、食道がんに対して全国有数の年間120例以上の体に優しい手術(内視鏡手術、ロボット手術)を行っており、早期食道がんには内視鏡での切除、進行食道がんには抗がん剤と放射線での治療なども行っています。また、先進的な試みとして、食道がんに対するウイルス治療法も開発しています。さらに、良性疾患の食道裂孔ヘルニアに対する内視鏡手術や食道が細くなる食道アカラシアに対する特殊な内視鏡的筋層切開術(POEM)も積極的に試みています。
 これらの診療は、消化器内科、消化管外科、放射線科を中心として、多くの診療科・部門の支援によるチーム医療で成り立っています。この度、その実績や体制を患者さんや紹介いただく先生方によりよく理解いただくために、2020年8月1日、岡山大学病院に「食道疾患センター」を開設いたします。中国四国地方の食道疾患の治療成績向上への貢献が期待されます。



<詳しい内容について>
岡山大学病院に食道の病気を総合的に診断・治療する「食道疾患センター」を開設


<お問い合わせ>
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医)消化器外科学
教授 藤原 俊義
(電話番号)086-235-7257
(FAX番号)086-221-8775

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