国立大学法人 岡山大学

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生体のやわらかさを再現したマイクロポストアレイでの細胞牽引力の計測と運動を模倣した伸展刺激に対する細胞の適応(応答)機構を解明

2020年09月29日

国立大学法人 東京農工大学
株式会社 メニコン
国立大学法人 岡山大学

◆研究の概要

 国立大学法人東京農工大学大学院工学府 材料健康科学寄附講座において、生体のやわらかさを再現したハイドロゲルでマイクロポストアレイを作製し、細胞の牽引力の計測に成功した論文がJournal of Fiber Science and Technology(9月10日付)に掲載されました。また、株式会社メニコンが製品開発した培養細胞伸展システム「ShellPa」および細胞親和性を高めたハイブリッド型ストレッチチャンバーを使用して、国立大学法人岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 システム生理学との共同で個体の運動を模した「繰り返し伸展刺激」に対する細胞の適応(応答)機構を解明した論文がJapanese Journal of Applied Physics(1月22日付)に掲載されました。本研究では、着目した低分子量熱ショックタンパク質「αB-クリスタリン」が細胞骨格の維持に働くだけでなく、「αB-クリスタリン」の発現が多いと「繰り返し伸展刺激」に応答して細胞接着斑を強化し接着性を高めることを見出しました。この所見は今後、運動不足による疾患予防を目指し、健康寿命を延ばすための効果的な運動方法の開発に応用されることが期待できます。

本研究成果は、Journal of Fiber Science and Technology(9月10日付)
DOI 10.2115/fiberst.2020-0017とJapanese Journal of Applied Physics(1月22日付)
DOI 10.7567/1347-4065/ab65aaに掲載され、国際バーチャル学会Japan XR Science Forum 2020 in US MidwestではPoster Presentation Award Goldを受賞(7月12日付)しました。



<詳しい研究内容について>
生体のやわらかさを再現したマイクロポストアレイでの細胞牽引力の計測と運動を模倣した伸展刺激に対する細胞の適応(応答)機構を解明


<お問い合わせ>
大学院医歯薬学総合研究科 システム生理学
教授 成瀬 恵治

年度