国立大学法人 岡山大学

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岡山大学病院口唇裂・口蓋裂総合治療センターの新たな試み:ホッツ床を出来るだけ早期にお渡しする取り組みを始めました(要事前連絡・当院を受診の方)

2021年07月29日

 岡山大学病院口唇裂・口蓋裂総合治療センターでは、新たな取り組みとして、ホッツ床を出来るだけ早期にお渡しする体制を整えました。口唇裂・口蓋裂は、約500人に1人の比較的高い割合で発生する先天性疾患です。口蓋裂を伴って生まれた新生児は、口の中を陰圧にすることが難しい場合があり、円滑な哺乳を可能とするためには、できるだけ早期に上顎の歯型を取ってホッツ床という装置を作製します(写真)。これまで、装置を患者さんにお渡しするまで、1~2週間程度を要していたため、一日も早く円滑にミルクを飲めるようにすることが長年の課題でした。
 そこで、同センターでは、新たな取り組みとして、産科婦人科と連携して妊娠中から、出生前カウンセリングを十分に行い、出生後に円滑に治療を開始する体制を整えました。この体制により、ホッツ床作製の事前準備を十分に行い、状況に応じて最短でその日のうちにホッツ床をお渡しする体制を整えました。今後も、医科・歯科を有する大学病院のメリットを生かして、優れた医療を優しく提供します。




ホッツ床作製の流れ:
①事前にご連絡いただき、初診時に上顎の歯型を取り、模型を作ります(写真①)。
②模型上で、鼻と交通している部分を塞ぎます(写真②の水色の部分)。
③特殊なプラスチック(表面は硬く、上顎に接する裏面は柔らかい素材)で装置を作ります。
完成したホッツ床(写真③)。状況により、その日のうちにお渡しすることが可能です。


<詳しい内容について>
岡山大学病院口唇裂・口蓋裂総合治療センターの新たな試み:ホッツ床を出来るだけ早期にお渡しする取り組みを始めました(要事前連絡・当院を受診の方)


<お問い合わせ>
岡山大学病院口唇裂・口蓋裂総合治療センター
矯正歯科  教授 上岡 寛
(電話番号)086-235-6690
(FAX番号)086-235-6694

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