国立大学法人 岡山大学

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肥満と歯周病の関連性について、動物実験で解明

2022年04月22日

◆発表のポイント

  • 肥満と歯周病の関連性が指摘されていますが、具体的なメカニズムはわかっていません。
  • 今回の動物実験では、肥満ラットに特徴的な血液中のmicroRNAと歯周組織中のmRNAを網羅的に解析し、肥満と歯周病の関連性について解明しました。
  • 歯を失う主な原因である歯周病を予防するためには、肥満の予防に心がけることも大切です。

 岡山大学学術研究院医歯薬学域予防歯科学分野の丸山貴之助教、森田学教授らの研究グループは、ラットを用いた動物実験において、肥満ラットに特徴的な血液中のmicroRNAと歯周組織中のmRNAとの関連性について検討し、肥満と歯周病の関連性についてのメカニズムを解明しました。この研究成果は、令和4年3月2日、学術雑誌「Journal of Periodontal Research」に掲載されました。
 歯を失う主な原因である歯周病を予防するためには、歯科医院での歯周病治療が重要ですが、全身の健康にも目を向け、肥満の予防に心がけることも大切であると考えられます。

◆研究者からひとこと

肥満が歯周病にも関連していることを解明しました。口の健康を保つためには、歯や歯ぐきを診る歯科診療だけでなく、全身の健康にも目を向けることができるような歯科医師でありたいと思っています。
丸山助教

■論文情報
論 文 名:Association between serum miRNAs and gingival gene expression in an obese rat model
掲 載 紙:Journal of Periodontal Research
著  者:Takayuki Maruyama, Terumasa Kobayashi, Yoshio Sugiura, Toshiki Yoneda, Daisuke Ekuni, Manabu Morita
D O I:10.1111/jre.12979
U R L:https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jre.12979

■研究資金
 本研究は、日本学術振興会科学研究費助成事業(17K17371)の支援を受けて実施しました。

<詳しい研究内容について>
肥満と歯周病の関連性について、動物実験で解明


<お問い合わせ>
岡山大学学術研究院医歯薬学域(歯)
助教 丸山 貴之
(電話番号)086-235-6712
(FAX)086-235-6714

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