がん患者の遺伝子情報に基づき、最適な薬品や治療法を選ぶがんゲノム医療の中心的な役割を果たす「がんゲノム医療中核拠点病院」として、岡山大学病院が選定されました。「がんゲノム医療」を全国的に実施するため厚生労働省の検討会が2月14日に選定したもので、厚生労働大臣の指定を受けて平成30年4月からスタートします。
がんゲノム医療中核拠点病院は、がんをはじめとする様々な病気の遺伝子検査や治療法の選定などを担当する中心的な医療機関であり、研究や新薬開発、がんゲノム医療に携わる人材育成の役割も担います。全国の23病院から申請があり、岡山大学病院のほか北海道大学病院、東北大学病院、国立がん研究センター東病院、慶応大学病院、東京大学病院、国立がん研究センター中央病院、名古屋大学病院、京都大学病院、大阪大学病院、九州大学病院の11施設が選定されました。
岡山大学病院は平成27年より、がんゲノム医療の時代を見据え「抗がん剤適応遺伝子検査外来」を立ち上げ、がんゲノム医療に取り組んできました。さらに、平成29年12月には、がんゲノム医療をさらに発展させるため、がんゲノム医療を統括する部門として「ゲノム医療総合推進センター」を設置し、ゲノム情報を活用した診療や新たな医薬品等の開発促進、ゲノム医療に携わる人材育成の推進のための体制を整備しました。金澤右病院長は「中国四国地域や兵庫県など近県のがん診療連携拠点病院と緊密なネットワークを形成し、ゲノム医療と革新的医療技術の研究開発をサポートしていくとともに、次世代の多様な人材を育成して豊かな国民生活と健康寿命の延伸を目指します」と話しています。
■第1回がんゲノム医療中核拠点病院等の指定に関する検討会
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000194192.html
【本件問い合わせ先】
岡山大学病院 企画・広報課
TEL:086-235-7536
(18.02.21)