農村環境水利学分野/生物生産水利学分野

研究室概要
Lab. Outline

1.研究概要

 本研究室では,環境気象学,土壌水文学,灌漑排水学などの学問をベースにして,植物や作物が生育するのに適した水分環境をいかに作り出すかを基本課題として研究しています.自然の降雨が少ないときには灌漑を,多いときには排水を行う必要があり,灌漑量と排水量は農地の気象環境と水分環境をもとに決める必要があります.これにより,作物の生育にとって最適な水分環境が創出されます.
 また,農地の気象環境と水分環境に関する知識を応用して,近年深刻な問題となっている土壌・地下水汚染などの環境問題,持続的農業のための水資源開発,温暖化が実蒸発散量や土壌水分に与える影響などの課題にも積極的に取り組んでいます.

  • 主な研究テーマ
  • (1) 微気象法による蒸発散量の測定と畑地用水量の決定
    (2) 植物群落上でのCO2と熱フラックスの測定
    (3) 畑地用水計画と用水利用の実態
    (4) 冷害防止のための最低気温予測手法の開発
    (5) 広域実蒸発散量の推定手法の開発
    (6) 土壌~大気連続系における水・化学物質・熱の移動予測とその応用
    (例,塩害の予測と浄化)
    (7) 土壌・地下水汚染のモニタリングシステムの開発と汚染対策シミュレーション
    (8) 天水農業地帯における水資源賦存量の推定
2.主な研究室行事(流域水文学研究室と共催)
4月:お花見コンパ
7~8月:旧農業水利OB会,水利実験棟草刈り
10月:(分野演習 開始)
12月:3年生歓迎会&忘年会
2月:卒・修論発表会&打上コンパ
3月:卒業・修了式,謝恩会