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ヒザラガイの「磁石の歯」形成に関わるタンパク質を同定―磁鉄鉱の環境に優しい合成法に生かせる可能性―

 磁鉄鉱は、通常、高温・高圧のマグマから形成される火成岩の一成分として環境中に分布しています。ヒザラガイは、磁鉄鉱を生体内の穏和な条件下において形成するため、タンパク質などの生体分子を使って鉄の濃縮や酸化還元を制御していると考えられますが、そのプロセスは十分に解明されておらず、どのタンパク質がその機能を担っているか、明らかにされていませんでした。
 岡山大学大学院環境生命科学研究科の根本理子特任助教はカリフォルニア大学リバーサイド校のDavid Kisailus教授との共同研究で、世界最大のヒザラガイ、オオバンヒザラガイを用いて、初めてヒザラガイの歯組織の大規模な発現遺伝子カタログを作製しました。さらに、それを利用して磁鉄鉱の歯に含まれ、その形成に関わると考えられるタンパク質群を同定することに成功しました。この成果は1月29日、イギリスの国際学術誌「Scientific reports」のオンライン版に掲載されました。
 本成果はヒザラガイ類では初めての分子生物学的方法を用いた研究によるものであり、これを基盤に、今後ヒザラガイによる磁鉄鉱形成メカニズムの解明に向けた研究がさらに加速することが期待されます。また、ヒザラガイの仕組みを模倣した、環境に優しい、磁鉄鉱の低温合成法の開発にもつながると考えられます。

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