尿中コルチゾール, U-CORT (Urinary free cortisol )


測定方法: CLIA法
       
RIA固相法(平成16年3月31日まで)

外注会社: BML
(平成15年3月31日まで大塚)

臨床的意義
 
コルチゾールは、副腎皮質から分泌される主要な糖質ステロイドで、糖代謝をはじめ、蛋白質や脂質代謝にも関与する生体にとって必須のホルモンである。副腎皮質からのコルチゾール分泌は、視床下部-下垂体-副腎皮質系のnegative feedback機構により調節されている。コルチゾールは血中でほとんどがcorticosteroid binding globulin(CBG)、その他の蛋白と結合しており、5〜10%が遊離型である。血中コルチゾールは肝、腎で代謝を受け、大部分はグルクロン酸抱合物あるいは硫酸塩として尿中に排出され、17-OHCS、17-KGSとして測定される。また、一部は遊離型としても尿中に排出される。血中コルチゾールの測定は、副腎皮質機能異常が疑われる場合に行う。血中コルチゾール濃度はACTHにより調節されているため、同時にACTHを測定することが重要である。尿中遊離コルチゾールの測定も副腎皮質機能を評価する目的で行うが、24時間蓄尿を行い測定することにより、コルチゾールの1日の分泌量を評価できる利点がある。

目的: 副腎皮質機能を評価する目的で行う。

基準範囲: 26〜187 μg/day

       
11.2〜80.3 μg/day(平成16年3月31日まで)

採取容器: BML(U1

関連項目

ACTH
CRH試験
lysine-vasopressin(LVP)試験
インスリン低血糖試験
metyrapone試験
迅速ACTH試験
連続ACTH試験
dexamethasone抑制試験(迅速法、標準法)
コルチゾール
17−OHCS
17−KS

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