ホモバニール酸, HVA (homovanillic acid )


測定法:HPLC法

外注会社:SRL(平成17年6月16日より)
       
SBS(旧住友)(平成17年6月15日まで)

臨床的意義
HVAはドーパおよびドーパミンの最終代謝産物で血漿HVAの約60%は副腎などの末梢臓器由来である。カテコールアミン産生腫瘍では,尿中VMA濃度が高値を示す。クロム親和性細胞腫,特に神経芽細胞腫で尿中HVAの排泄が著しく増加する。ただし,正常範囲を示す場合もあるので,乳児期の神経芽細胞腫,6ヶ月検診時のマススクリーニングは,HVA,VMAを同時測するのが望ましい。

異常値を示す疾患
高値疾患: 
交感神経芽細胞腫 ・ 悪性黒色腫 ・ 精神分裂病(髄液中)

低値疾患: 
パーキンソン症候群

基準値: 酸性蓄尿 2.1〜6.3 mg/day
 
(平成16年7月4日まで基準値は、酸性蓄尿 1.5〜6.6 mg/day)   
 
(平成12年9月24日まで基準値は、蓄尿  1.6〜6.9 mg/day)
    
クレアチニン換算値基準値

年齢 HVA(クレアチニン換算値)(mg/g Cr.)
0歳 10.8〜31.1
1〜2歳 7.3〜28.6
3〜4歳 5.8〜18.7
5〜8歳 3.9〜15.9
9〜15歳 2.5〜10.0
16歳以上 1.4〜5.4


生理的変動
・バナナ,ミカン,コーヒー,バニラなどの摂取は高値傾向を示 し偽陽性となるため,制限する。
・水分の過剰摂取,強度の水分摂取制限や点滴中の尿の提出は避ける。

採取容器:
 SRL(Y

関連項目

カテコールアミン
尿中メタネフリン

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