フォンヴィレブランド因子活性(リストセチンコファクター), vWf ( von Willebrand factor )

測定方法 : 固定血小板凝集法

外注会社 : SRL

基準範囲 : 60〜170 %

臨床的意義
 フォン・ヴィレブランド因子(von Willebrand factor:vWF)は血管内皮細胞および巨核球で産生され,血漿,血管内皮下組織および血小板に存在する高分子糖蛋白である。遺伝子は12番染色体短腕(12pter-12p12)上に位置しその機能は,損傷血管内皮下組織への血小板の粘着において,両者を結合させ,一次止血機 構に重要な働きをする。また,このvWFの量的・質的異常がフォン・ヴィレブランド病(von Willebrand disease:vWD)である。vWDは,先天性の常染色体遺伝性の出血性疾患で血友病Aについで多い。vWDはFVIII,vWFAg,RCof,マルチマー分析により種々の病型に分類されている。また,従来より血友病Aの保因者診断にはFVIII/vWFAg比が利用されている。

異常値を示す疾患
高値疾患: ネフローゼ ・ 川崎病(急性期)

低値疾患: フォンヴィレブランド病 ・ 血友病

採取容器: 黒)3.2%クエン酸ナトリウム

生理的変動
・血液型でO型の人は他の血液型と比較してvWF抗原が低い。
・運動,ストレス,妊娠,感染などにより高値を示す。

関連項目

凝固因子活性検査 第VIII因子

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