W型コラーゲン, type IV collagen

測定法: ラテックス凝集法
         
EIA法(平成16年3月31日まで)

外注会社:BML

臨床的意義
 
IV型コラーゲンは基底膜緻密層の主要構成成分であり、線維束を形成するコラーゲンと異なり、シートを形成する膜型コラーゲンと呼ばれる。血清IV型コラーゲンは、組織破壊やその後の修復に伴う基底膜の分解、再生、または病的刺激による基底膜物質の組織過剰沈着などにより変動すると考えられる。例えば正常の肝臓の類洞には基底膜構造が欠如しているが、肝線維化の進行過程において類洞のDisse腔に基底膜物質が沈着し、それに伴い肝組織および血清中のIV型コラーゲンが増加してくることが知られている。IV型コラーゲン分子は、7S、NC2、TH2、NC1の4つのdomainからなっており、N末端の7Sで4分子が重合し、C末端のNC1で2分子が重合することにより、網目状のネットワークを形成している。

高値疾患: 肝疾患、糖尿病、甲状腺機能亢進症、間質性肺炎、心筋症、転移性癌

基準値: 140 
ng/mL 以下

       
0〜137 ng/ml(平成16年3月31日まで)

採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管

関連項目

III型プロコラーゲンN末端ペプチド(PIIIP)
ヒアルロン酸
ラミニン
プロリルヒドロキシラーゼ

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