アルブミン, Alb(Albumin)

臨床的意義
 
血清アルブミンは、血清総蛋白の50〜70%を占め膠質浸透圧の維持、生体内部質や薬剤の運搬に重要な役割を果たしている。アルブミンは、肝で合成されることから、肝実質障害や体内蛋白代謝異常の重要な指標とされている。

低値値疾患: 体外または体内への漏出(ネフローゼ症候群・蛋白漏出性胃腸症など)、代謝亢進(甲状腺機能亢進症など)、栄養不良、体内合成低下(重症肝障害など)

測定方法: 改良型BCP法(平成18年7月18日より)
               
BCG法(平成18年7月14日まで)

測定機器: 日本電子BM8040(平成26年3月24日より
        日本電子BM2250(平成18年7月18日より平成26年3月20日まで)
        日立7350自動分析装置(平成18年7月14日まで)

測定試薬: カイノス(平成18年7月18日より)
        
第一化学(平成18年7月14日まで)

基準値: 4.1〜5.1 g/dL (平成27年7月1日より共用基準範囲へ変更)
      
3.9〜4.9g/dL (相関:Y=1.015X+0.072  従来法:X)(平成6年9月より平成27年6月まで)
           
3.1〜5.6 g/dl(平成6年8月まで)

相関
平成18年7月18日
X=旧機器、旧試薬
Y=新機器、新試薬
Y=1.10X-0.456 r=0.992  n=200

小児の基準値
 生後1ヶ月から6ヶ月の間に0.6g/dL増加する。

採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管

関連項目

総蛋白(TP)
蛋白分画

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