グリコアルブミン, GA (glycated albumin) 
平成23年7月7日より院内実施
外注会社:BML(〜平成23年7月6日まで:測定方法:HPLC法)

臨床的意義
グリコアルブミン(GA)は、グルコースとアルブミンが非酵素的に結合して生成される代表的な糖化蛋白である。 アルブミンの生理的半減期が約17〜23日であることから、血中のグリコアルブミン量は過去1〜2週間の平均血糖値を反映する。 HbA1cは1〜2ヵ月間の平均血糖値を反映し、フルクトサミンは約2週間の平均血糖値を反映している。 GAはフルクトサミンよりも血清中の共存物質の影響を受けにくく、測定対象となる糖化蛋白が特定されるため血糖コントロール指標としての信頼性はより高いとされている。 また、貧血やEPO投与の影響を受けず、妊娠中でも変動が少なく、食後高血糖もよく反映するとされている。 HbA1cよりも比較的速やかに応答して反応するため、赤血球寿命の短縮やHbの産生や性状に異常が生じてHbA1cの測定値が信頼性に欠ける場合、短期間に加療効果を把握したい場合、 HbA1cではとらえられない比較的短期の急激な血糖コントロール状態の変動を追跡したい場合などに有用である。

測定方法:酵素法

測定機器:日本電子BM8040(平成26年3月24日より)
     日本電子BM2250(平成23年7月7日より平成26年3月20日まで)

測定試薬:ルシカGA-L(旭化成ファーマ株式会社)

基準値:11.0〜16.0 %(平成23年7月7日より)
    11.3〜16.7 %(平成23年7月6日まで)

異常値を示す疾患
高値疾患:糖尿病、肝硬変、甲状腺機能低下症、栄養摂取障害
低値疾患:ネフローゼ、甲状腺機能亢進症、大量失血

採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管

関連項目
血糖
1,5AG
フルクトサミン
HbA1c


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