<日本政治学会2011年総会・研究大会および同時開催の国際フォーラム>

 

 2011311日の東日本大震災は、日本の学界にも大きな影響を及ぼしました。それは政治学会でも同じでした。

 2011年度の日本政治学会研究会・総会は千葉大学で10月に開催されることが決まっていましたが、震災と津波、福島第一原発の事故はその開催を不可能にしました。4月、私は、開催担当の千葉大学法経学部から岡山での大体開催の可能性の打診を受け、政治系の同僚たちと相談してその依頼を受けることにしました。

 岡山では10月の連休に医学系の大規模な全国学会が開催されることが決まっており、政治学会の期間中市内のホテルがその学会用にほぼ売り切れているなど、外部的にも悪条件が予想されました。しかし、私は急遽政治学会を岡山大学で開催するプランの策定に着手、同僚諸氏の協力を得て、何とかその実現にこぎつけました。

 また、未曾有の惨事を日本が経験した以上、政治学会も当初の企画案を粛々と進めるだけでなく、それと同時に、大震災と原発事故をめぐって議論する場を設けてはどうかという考えを杉田理事長に提案し、ご賛同いただきました。

 短時間で2つの大事業を準備し、それを支えていくというのは大変困難で苦しい選択だったことは事実です。しかし、個人的には、これは学会に対するささやかな貢献であるだけでなく、大震災に対する支援活動でもあると位置づけていました。学会理事会、法学部や教育学部の先生方、学生さんたち、石井知事をはじめとする岡山県の方々、そして、国際フォーラムでの講演を引き受けてくださった日本内外の碩学たちに感謝の意を改めてお示しする次第です。

 この事業に関する説明は、当時作った資料のいくつかへのリンクを以下に掲げておきますので、よろしかったらご覧ください。また、2011年度の政治学会研究大会のプログラムについては、政治学会の当該ホームページへのリンクを掲げておきます。

 

(1) 政治学会開催の引き受けに関する会員向け説明文書

(2) 2011年度政治学会大会プログラム

(3) 国際フォーラムの趣旨と概要

(4) 国際フォーラムのプログラム

 

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