当研究室について

細胞内シグナル伝達機構(Signal Transduction)、すなわち細胞外からの刺激を感知し、細胞機能調節を行う細胞内分子のカスケード反応は生命現象の根幹をなすものです。これらのシグナル伝達分子は細胞の分裂・増殖、分泌、運動、遺伝子発現、細胞死など、生体の維持に深く関わると共に、それらの機能異常が、神経難病、循環器病、糖尿病、アレルギー疾患、発ガンなど重大疾患に深く関与することが明らかとなってきています。私たちの研究室では、細胞内カルシウムイオンをセカンドメッセンジャーとする情報変換機構に焦点を当て、その生理機能を分子レベルで明らかにすることを目的として研究を進めています。特にタンパク質リン酸化・脱リン酸化反応を介した翻訳後修飾は細胞内シグナル伝達における中心的な役割を担っており、この生化学的反応を触媒するタンパク質リン酸化酵素 (Protein Kinase) の分子レベルでの構造・機能解析とそれに基づいた創薬開発を行っています。さらには、生体防御や感染予防を担う免疫系において重要な抗体に着目し、体内での高機能抗体産生機構を独自の細胞培養技術を用いて分子レベルで解明することで、その制御技術の開発に繋げており、疾患の原因究明や医薬品開発への展開が期待されています。

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