国立大学法人 岡山大学

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第15回「岡山リビングラボ」オープンイノベーションプログラム「認知機能低下防止に向けた新聞社独自WEBサイトのコンテンツに関するアイデア」を開催

2021年12月07日

 本学は全学を挙げて研究力強化・産学共創に力を入れており、オープンイノベーションの強化推進の取り組みのひとつとして、「岡山リビングラボ」(企画運営担当:本学学術研究院ヘルスシステム統合科学学域 志水武史特任准教授)を実施しています。11月26日、「第15回オープンイノベーションプログラム(O2IP)」を、岡山リビングラボとおかやまスタートアップ支援拠点運営委員会(ももスタ)、西日本新聞株式会社の共催で、オンラインとオフライン(会場:ももスタ)の併用形式で開催しました。
 今回のテーマのひとつは認知症です。誰でもなるものであるという認識を持ち、若いころからも認知機能の低下防止につながるサービス等を適切に利用するという社会全体の共通認識を醸成していくことが求められます。こうした共通認識を醸成するうえで、新聞やテレビ等のマスコミの果たす役割は大きいと考えられます。
 九州でトップシェアを持つ西日本新聞社(本社:福岡市)では、このような役割を果たす取り組みを行っています。本年9月から、地域住民の認知症に対する関心や認識を高め、認知機能低下防止につながる様々なコンテンツを掲載した「脳活新聞」を紙媒体とWEBサイトで発行し、幅広い読者層から好評を博しています。
 西日本新聞社では、2022年4月に同WEBサイトをリニューアルし、知名度や信頼を活かし地域住民にさらに利用してもらえるよう、脳活新聞の掲載コンテンツのほか、機能拡張のための様々なサービスを搭載する予定。現在、サービスのアイデアを検討しており、今回のプログラムでは、同WEBサイトリニューアル後に搭載するサービスや、地域住民に同サイトを幅広く利活用してもらうためのアイデアを参加者全員で検討しました。
 また、共催企業のプレゼンターとして、西日本新聞社グループ経営委員会社長室DX推進担当兼経営企画局の田崎行範氏ほか2人がテーマ説明などを行いました。その後のグループでのディスカッションでは、事業アイデアなどを発表しました。
 オフライン会場にも本学学生が参加し、西日本新聞社の方々との意見交換などを行いました。
 会の企画運営担当の志水准教授は「認知機能低下予防に向けた取り組みに、地域の新聞社をはじめとするマスメディアが参画する意味は大きい。マスメディアを通じて、地域住民のヘルスリテラシー向上や行動変容につながる可能性がある」とコメント。今後もオープンイノベーションをもとに地域から産学共創などを加速させるとともに、新たなイノベーションを創出させる取り組みを活性化させていきます。
 次回からの第16~18回は3回シリーズで西日本旅客鉄道株式会社との共催で開催します。
 第16回は12月9日(木)13:30から17:00、「JR西日本のソフト関連資源を活用した事業アイデア」のテーマで、オンラインとオフラインの併用形式で開催します。みなさまのご参加を心よりお待ちしております。


【本件問い合わせ先】
大学院ヘルスシステム統合科学研究学域 特任准教授 志水武史
TEL:086-251-8612
Email:shimizu.takeshi◎okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。

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