国立大学法人 岡山大学

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細野教授(医)がAMED「令和4年度ゲノム創薬基盤推進研究事業」に採択

2022年04月12日

 本学学術研究院医歯薬学域(医学系)薬理学教室の細野祥之教授が、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「令和4年度ゲノム創薬基盤推進研究事業」に採択されました。
 同事業は、わが国のゲノム医療実現に向けた課題などを検討するゲノム医療実現推進協議会が、中間とりまとめ(平成27年7月公表)および中間とりまとめに対する最終報告書(令和元年8月公表)で示した課題などを解決するための研究の推進を支援しており、基礎研究分野や若手育成枠などが設けられています。
 今回、細野教授は同事業の「網羅的生体情報を活用したゲノム診断・ゲノム治療に資する研究」の区分の「遺伝性疾患のゲノム解析で得られたVUS(Variants of Unknown Significance;臨床的意義が不明なバリアント)への機能的アノテーションに資する基盤研究」において、「遺伝性腫瘍に見られるVUSに対する、包括的in vivoスクリーニングとin silico構造解析を融合した高精度機能的アノテーション」という題目のもと採択に至り、令和4~6年度までの期間、研究チームを率いることになります。
 今回の採択を受けて細野教授は、「近年の次世代シークエンス技術の進歩により、遺伝性腫瘍症候群の原因遺伝子の病的バリアント検出率は飛躍的に上昇しましたが、それに伴い膨大な量のVUSも蓄積し続けています。本研究開発では、遺伝性腫瘍症候群に検出されたVUSに対して、in silicoin vitroin vivoの3つの次元で網羅的な機能的アノテーションを行い、それらを統合した判定結果を患者さんに還元していきたいと考えています」とコメント。3年間の研究活動に意欲を見せました。
 本学では、2017年12月に岡山大学病院ゲノム医療総合推進センターを設置。ゲノム情報をもとに最新の医学的知見に基づいて個人の状態に合わせた診療を行うゲノム医療を実現するため、ゲノム情報を活用した診療や新たな医薬品等の開発を促進するとともに、ゲノム医療に携わる人材の育成を行っています。これらの活動を精力的に行うことで、豊かな国民生活、健康寿命の延伸を目指しています。今回の細野教授の事業採択は、本学の強みある医療系の研究開発力の強化のみならず、ゲノム医療の新たなヘルスイノベーション創出強化などに大きく寄与するものです。今後の細野教授らの研究チームの活動にご期待ください。
 なお、本件は2022年3月31日にAMEDホームページに掲載されました。


【本件問い合わせ先】
学術研究院 医歯薬学域(医学系)薬理学分野 教授 細野祥之
TEL:086-235-7138
https://www.okayamayakuri.com/

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