国立大学法人 岡山大学

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「岡山イノベーションコンテスト2023」で歯学部の棚井さんがグランプリ、薬剤部の川端薬剤師が大賞を受賞!

2023年12月01日

 優れたビジネスプランや実践例を競う「岡山イノベーションコンテスト2023」の最終審査が11月25日に岡山シンフォニーホール(岡山市)で開催され、歯学部6年の棚井あいりさんが「ビジネスプラン部門/大学・専門学校生の部」の大賞およびグランプリに、岡山大学病院薬剤部の川端崇義薬剤師が「ビジネスプラン部門/一般の部」の大賞に輝きました。
 棚井さんは、口腔の環境に悩みをもつ高齢者と様々な理由で離職せざるを得ない女性歯科医師を有機的につなげるプラットホーム「Oral Insight Service」を提案。これにより、高齢者はオンラインで気軽に口や歯の健康状態について相談でき、女性歯科医師は出産・育児などを行いながら、場所と時間にとらわれずに高齢者からの相談を受け、必要に応じて訪問歯科診療にも対応が可能になると訴えました。現在、十分に活用されていない女性歯科医師の力を有効に引き出すと同時に、高齢者の健康を守るサステナブルな未来を提供するビジネスプランにより、見事グランプリに選ばれました。受賞に際し棚井さんは「受賞発表を聞いた瞬間は、夢のようでした。多くの方にこのビジネスプランについて、賛同とともに実現への大きな期待をいただいたのだとしみじみと感じています。単なるプランで終わることなく実現へのアクションへと進みます。岡山イノベーションスクールの関係者の方々、同級生、その他サポートいただいたすべての方々に感謝申し上げます」とコメントしました。
 また、川端薬剤師は、災害が起こった際に、その時点で使用できる医薬品の全体像を速やかに把握する必要があるにも関わらず、それを可能とする手段が現在無いことに着目。オフラインで動作する医薬品管理アプリケーションを開発しました。このアプリケーションを活用することで、災害時に平時と類似の医薬品在庫管理・処方環境を整えることができ、派遣される医療者が職能を十分に発揮し、被災者に対する円滑な災害時医療の提供に寄与できることを提案しました。受賞に際し川端薬剤師は「今回の提案内容は岡山県における西日本豪雨災害での経験をもとに生まれたものです。医療者が有する課題に対する解決策について発表したところ、ありがたいことに大賞をいただき大変嬉しく思っております。今回の経験を糧に、今後はアプリケーションの社会実装を目指します。応援のほどよろしくお願いいたします」とコメントしました。
 同コンテストは、岡山・備後地域の起業家育成を目指す「岡山イノベーションプロジェクト」の一環として開催。第7回となる今年は113組の応募があり、最終審査には厳しい審査を勝ち抜いた18組が出場しました。

【本件問い合わせ先】
総務・企画部広報課
TEL:086-251-7292

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