国立大学法人 岡山大学

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文部科学省研究振興局の高谷研究振興戦略官らが来学

2017年09月22日

 文部科学省研究振興局の高谷浩樹研究振興戦略官(先端医科学研究、放射線医学担当)と同戦略官付がん研究推進係の加本昌宏係長が9月22日来学し、槇野博史学長や研究者らとの意見交換と施設見学を行いました。
 来学した高谷戦略官と加本係長は、はじめに槇野学長、竹内大二理事・副学長(研究担当)、狩野光伸副理事(研究担当)、那須保友大学院医歯薬学総合研究科長・教授、渡邊和良事務局長らと会談。会談では、海外研究拠点の取り組みとして、本学のインド拠点である岡山大学インド感染症共同研究センターについて、研究代表者である大学院医歯薬学総合研究科(薬学系)の三好伸一教授が説明。10年以上にも及ぶ日本とインドとの信頼関係のうえに実施されている下痢症感染症制圧の取り組みについて意見交換を行いました。
 その後、佐藤法仁副理事(企画・評価・総務担当)・URAとともに本学の先導的ながん研究の取り組みを視察。大学院自然科学研究科(工学系)の妹尾昌治副学長・教授のがん幹細胞研究の取り組みについて説明を受けたほか、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)によるがん治療の革新的進展を目指している中性子医療研究センターなどを訪問。がん研究における多様な取り組みとともに基礎から応用、患者のもとへ迅速に障害なく届ける体制のあり方などについて議論を行いました。さらに、大学病院における取り組みとして岡大バイオバンクを視察。冨田秀太准教授と森田瑞樹准教授、松原岳大技術職員から、人材育成とともに品質の高い岡大バイオバンクの生体試料とその臨床情報の豊かさを核に、戦略的に医療発展のための研究開発を進めていく点などについて説明を受け、活発な意見交換を行いました。また高谷戦略官らは、金澤右理事(医療担当)・病院長とも対談。大学病院におけるがん研究のあり方や、前述のバイオバンクの戦略的かつ独自性ある運用について意見交換を実施。最後に金澤理事・病院長の案内のもと、病院見学を実施しました。
 本学では、さまざまながんの基礎、応用、臨床研究が行われています。また人材育成の面では、本学と愛媛大学、香川大学、川崎医科大学、高知大学、高知県立大学、徳島大学、徳島文理大学、広島大学、山口大学でつくる10大学連合(連携拠点病院数は岡山大学病院を含む37病院)を形成し、高度専門知識に加えて、チーム医療・リサーチマインドを身につけた全人的高度がん専門医療人を多数輩出しています。この文部科学省「がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン」での取り組みは最高評価Sを受けるなどの実績があります。今後も私たちの健康を脅かすがんや感染症などの疾患に対して、制圧を目指したさまざまな取り組みを精力的に実施していきます。

【本件問い合わせ先】
岡山大学リサーチ・アドミニストレータ-(URA)執務室
TEL:086-251-8919

(17.09.22)


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