国立大学法人 岡山大学

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国内初!生成AIチャットボットによる介護保険説明で理解をサポート!

2024年01月25日

◆発表のポイント

  • 介護保険説明AI: 患者が自宅でも質問できるAIによる介護保険の質疑応答システムを開発。
  • 利便性と先進性: LINEを使い、患者自身のスマホからいつでもどこからでも使用可能。
  • 大学病院内での説明業務に生成AIを導入することは国内初の試み。

 これまで、病院内での介護保険に関する説明は、時間に制限があり、患者やその家族が持つ疑問や質問に十分答えることが難しい状況でした。この問題を解決するため、岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)医療情報化診療支援技術開発講座の長谷井嬢准教授(整形外科)は、介護保険の理解を深めるための革新的なAIチャットボットを開発しました。患者が自宅に戻ってからでも、自分の都合に合わせて質問ができるAIによる質疑応答システムです。
 このシステムは、医療従事者や一般のテストユーザー10人によって1か月間テストされ、その挙動が確認されました。このテストでは、具体的で正確な質問であれば、AIがほぼ問題なく応答することが明らかになりました。この介護保険説明AIは、今年度内にトライアルとして臨床現場に導入され、その結果を踏まえてさらなる改善が行われた後、本格的な導入を予定しています。
 サービスはLINEを通じて利用可能で、患者自身のスマートフォンからいつでもどこからでもアクセスできる点が特徴です。この取り組みは、国内の大学病院内での説明業務にAIを導入する初めての試みであり、今後の医療現場でのAI活用の新たな一歩として期待されます。

◆研究者からひとこと

 この介護保険説明AIチャットボットの開発と導入は、私にとって大きな挑戦であり、同時に大きな改革をもたらすプロジェクトです。これまでの医療現場では、患者やその家族が、限られた時間の説明で十分な情報を得る事が難しいという課題がありました。私の目的は、患者がいつでもどこでも、自分の疑問に対して明確な答えを得られる環境を作ることです。このAIチャットボットは、患者自身が直面する問題を解決するだけでなく、医療従事者の業務負担を軽減し、より質の高い医療サービスの提供につながると信じています。このプロジェクトは、ただの技術開発にとどまらず、医療現場におけるコミュニケーションの質を高め、患者中心のケアを実現するための一歩となるでしょう。
長谷井准教授

<詳しい研究内容について>
国内初!生成AIチャットボットによる介護保険説明で理解をサポート!


<お問い合わせ>
学術研究院医歯薬学域 医療情報化診療支援技術開発講座
准教授 長谷井 嬢
(電話番号)086-235-7273

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