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より安全で安心な白内障手術への基礎データ ~高齢や糖尿病を持つ患者の結膜嚢の細菌感染に注意~

 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医)眼科学分野の松尾俊彦准教授と福山市民病院眼科の河田哲宏医師は、白内障手術前に行っている結膜嚢培養(眼脂培養)において、細菌が検出される患者は、細菌が検出されない患者と比べて、高齢であり、糖尿病の頻度が高かったり、過去に入院を伴う全身手術を受けたことが多かったりすることがわかりました。本研究成果は2月20日、米国のオンライン科学雑誌『BMC Ophthalmology』に掲載されました。
 高齢で糖尿病を持っており、過去に全身の手術の経験がある患者は、眼の表面の結膜嚢という部位(まぶたの奥のしろ目)に細菌がいる可能性が高くなります。検出された細菌はほとんどが常在菌(身体の表面に普通にいる菌)で病原性は低いのですが、手術後に細菌性眼内炎を起こすリスクになります。本研究成果の情報をもとにして、術後感染が起こらない安全な白内障手術を計画することができます。また、病院全体の院内感染対策にも役立つ知見であり、より安全で安心な医療につながることが期待されます。

<論文情報等>
論文名: Positive bacterial culture in conjunctival sac before cataract surgery with night stay is related to diabetes mellitus.
著者:Tetsuhiro Kawata and Toshihiko Matsuo
掲載誌: BMC Ophthalmology , 2017, 17:14  DOI: 10.1186/s12886-017-0413-7
発表論文はこちら

<詳しい研究内容について>
より安全で安心な白内障手術への基礎データ
~高齢や糖尿病を持つ患者の結膜嚢の細菌感染に注意~


<お問い合わせ>
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医)眼科学分野
准教授 松尾 俊彦
(電話番号)086-235-7297
(FAX番号)086-222-5059
(URL)//www.okayama-u.ac.jp/user/opth/index.htm