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【開催趣旨】 このたび岡山大学では、文部科学省・平成18年度科学技術振興調整費「先端融合領域イノベー ション創出拠点の形成」事業において、「ナノバイオ標的医療の融合的創出拠点の形成」が採択 されました。この事業は、国の第3期科学技術基本計画が最重点課題とする「イノベーションの創出」 として、産学官の協働により、次世代を担う研究者・技術者の育成を図りつつ、将来的な実用化を 見据えた基礎的段階からの研究開発を行う国際的な拠点形成を目指すものであります。 次世代のバイオ・医療の研究・開発における拠点を岡山に形成する事業の開始にあたり、本事業を 中四国地域の産学官の皆様にご理解とご支援をいただくために、シンポジウム「次世代先端医療の 創出と産学官連携 ~ナノバイオ標的医療の融合的創出拠点の形成~」を開催いたしました。 【 日時 】 2006年10月24日(火) 13時30分~18時00分 【 場所 】 岡山コンベンションセンター 1Fイベントホール 【入場料】 無料 【 主 催 】 国立大学法人 岡山大学 【 後 援 】 岡山県、岡山市、中国経済産業局、 財団法人岡山県産業振興財団、 財団法人ちゅうごく産業創造センター、 社団法人中国地域ニュービジネス協議会、 社団法人岡山経済同友会、 岡山県医用工学研究会、メディカルテクノおかやま |
特別講演 | |
14:00~14:45 「日本におけるこれからの科学技術振興戦略」 |
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内閣府総合科学技術会議 大臣官房審議官 清水 一治 先生 第三期総合科学技術会議の目指す『国民にわかりやすく、社会に役立つ科学技術』の 推進という立場から、今後の日本の科学技術振興政策、ならびに今回の先端融合 領域イノベーション事業の意義と期待についてご講演いただきました。 |
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1970年東京大学工学部物理工学科卒業。1975年同大工学部物理工学博士課程修了(工学博士)。 同年より、東レ株式会社開発研究所に入所。複合材料研究所トレカ研究室長、電子情報材料 研究所第2研究室長、研究本部CR企画室長を経て、2004年1月より内閣府総合科学技術会議大臣 官房審議官(現職)で、ナノテク・材料、情報通信の8分野、評価、連携施策群、科学技術振興 調整費を担当。専門は高分子材料。 |
基調講演 | |
14:45~15:45 「ナノバイオテクノロジーが拓く未来医療 ~ピンポイント薬剤・遺伝子治療のためのナノデバイス設計~ 」 |
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東京大学大学院工学系研究科マテリアル工学専攻、 医学系研究科 附属疾患生命工学センター臨床医工学部門 教授(兼任) 片岡 一則 先生 医療系ナノバイオ技術研究の第一人者である東京大学の片岡先生に、ナノバイオ 医療の可能性と将来像、ならびに、今回の岡山大学の事業への期待をお話しいた だきました。 |
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1974年東京大学工学部合成化学科卒業。1979年同大学院博士課程修了(工学博士)。1979年に 東京女子医科大学医用工学研究施設の助手となり、1988年には同助教授に就任。1989年東京 理化大学基礎工学部材料工学科助教授、1994年には同教授。1998年東京大学大学院工学系 研究科疾患生命工学センター臨床工学部教授併任(2004年~)、東京大学ナノバイオ・インテグ レーション研究拠点リーダー(2005年)を務める。専門分野は、高分子ナノテクノロジーを利用した 薬物・遺伝子デリバリーシステムの開発、外部刺激に応答して物性を変化させるインテリジェント 材料の開発、再生医療のための材料設計など。 |
主催者講演 | |
16:00~17:00 「『ナノバイオ標的医療の融合的創出拠点』の構想概要について」 |
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岡山大学大学院医歯薬学総合研究科長 岡山大学医学部・歯学部附属病院 遺伝子・細胞治療センター長 岡山県医用工学研究会・メディカルテクノおかやま 会長 公文 裕巳 岡山大学の本事業推進責任者である公文教授が、本拠点化構想において協働 企業とともに目指すイノベーション、その研究・開発と人材育成の概要について 報告しました。 |
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1974年岡山大学卒業。1978年同大学大学院医学研究科(ウイルス学)修了(医学博士)。 1990年同大学医学部泌尿器科学講座助教授。1998年同大学医学部泌尿器科学講座教授。 2005年より同大学大学院医歯薬総合研究科長。また、岡山県医用工学研究会会長(2004年~)、 メディカルテクノおかやま会長(2005年~)を務める。現在は、前立腺がんに対する遺伝子治療、 難治性泌尿器科がんに対する細胞治療・免疫治療、先進的低侵襲性医療の推進、包括的患者 支援・患者学習・ボランティア育成支援、産学連携による展開研究などを研究領域としている。 |
協働企業講演 | |
17:00~18:00 「創薬支援ビジネスの促進 ~アジアといかに連携していくか~ 」 |
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イーピーエス株式会社 代表取締役社長 岡山大学 新医療創造MOT講座 客員教授 厳 浩 先生 日本のリーディングCRO(臨床試験受託企業)であり、また中国でも卓越した治験 業務実績を誇るイーピーエスの厳社長が、アジアとの連携の視点から、創薬支援 ビジネスの将来像とともに、岡山での産学連携協働事業への期待についてお話し いただきました。 |
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1962年中国江蘇省生まれ。 1979年天津大学に入学。81年中国教育部国費留学生としてコンピュータ科学を学ぶために日本の 山梨大学に留学。同大修士課程修了後、東京大学博士課程で医学統計を専攻し、臨床思念に かかわる研究・実務に従事する。 東京大学大学院在学中の91年、臨床試験受託の現イーピーエス(株)を創業、代表取締役社長に 就任し、現在に至る。同社は2006年9月に東証一部に上場。 |