岡山大学 法学部

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「国際公務員こぼれ話」(講師:春具(はるえれ)氏)

「国際公務員こぼれ話」(講師:春具(はるえれ)氏)

講師:春具(はるえれ)氏
  (化学兵器禁止機関(OPCW)訓練人材開発部長)
演題:「国際公務員こぼれ話―「思想家」「行政官」「戦略家」としての事務総長―」
日時:2010年5月21日(金)10時25分~
場所:岡山大学文法経講義棟10番教室

1978年から国連で20年近く勤務した後、現在化学兵器禁止機関(OPCW)で勤務されている春さんをお招きし、歴代の国連事務総長を題材として、国連行政やリーダーシップの在り方についてご講演頂きました。会場には、本学学生や教員、一般の方を含む約110名が集まり、講演会は大盛況となりました。

ご講演では、ケント・カイル教授の著書"From Manager to Visionary"での分析をもとに、ハマーショルド(第2代事務総長)、ワルトハイム(第4代)およびアナン(第7代)にまつわるお話を紹介されました。お話の中で、ご自身が冷戦時代に勤務されたご経験を通じ、国連事務局内での米ソ対立・スパイ活動からビートルズ再編運動に至るまで実に多くのこぼれ話を伺うことができました。

国連では、以前から恒久任用職員を中心とした国際公務員制度を目指してきたにもかかわらず、今日では期限付きの短期任用を中心とする改革の動きが見られ、この傾向においては、これまでのように、事務総長を支える有能な事務次長や事務次長補が育たないとの重要なご指摘をされました。