実行委員長あいさつ

 第35回学術講演会は,「バイオメカニズムの社会還元」をテーマとして,岡山大学鹿田キャンパスで開催します.バイオメカニズムとは,生物を工学・医学・生物学などの多面的な視点と方法論で解析するだけでなく,人工関節や福祉機器の開発,舞踊・スポーツや機能不全・介護動作の評価・改善などへ応用,また,動物の構造や復元など,純粋に生物の巧みさを解明する理学的側面も持っています.要するに,生物の形態や運動に魅了され,あるいはそれを新たな発想に役立てようとする,好奇心旺盛な人々が集まり,他学会にはないバイオメカニズム的視点に立った多数の研究発表を行います.

 また,昨年に引き続き,「大討論会第2弾!『バイオメカニズムは役に立つのか?〜装具を中心に』」を行います.現場ニーズの把握から製品開発に至る際に生じがちな問題点について,大いに討論したいと考えています.さらに,Early Birds Workshop:「動きの意味を知る」,「筋の動きを視る」も予定していますので,学会員はもちろん,この分野の研究開発にご関心のある方,ぜひご参加ください.

おいでんせぇ 岡山へ。

     実行委員長:岡 久雄(岡山大学大学院保健学研究科)