国立大学法人 岡山大学

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「岡山大学最重点研究分野」を制定 ~地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学を実現するために~

2023年08月08日

 本学は2023年7月31日の役員会において「岡山大学最重点研究分野」として、7つの分野を制定しました(2023年7月19日教育研究評議会承認)。制定された最重点研究分野は、下記のとおりです。
  ① 農作物・植物科学分野
  ② ヘルスケア分野
  ③ IT・エレクトロニクス分野
  ④ 惑星科学・宇宙物理分野
  ⑤ 革新材料分野
  ⑥ 考古学分野
  ⑦ ①~⑥に関係する融合研究、サービス・社会制度設計
 ①~⑥の分野は、研究IRに基づく、データ分析と未来予想分析から選定。また、イノベーション創出と定着が強く求められている状況から、本学が強みとする「総合知」の根底となるサービス・社会制度を選定しました。
 今後、7つの分野では、研究力指標の更なる高みを目指すとともに社会実装となるイノベーション創出のKPIを設けて、社会変革の実現を目指します。また、今回の最重点研究分野の制定は、本学が申請中の地域中核・特色ある研究大学強化促進事業とも密に連携しています。
 本学は2018年10月17日に、本学の次世代研究を拓く強みとなる「重点研究分野」を教育研究評議会承認のもと選定し、制定。この制定は従来の「全方位的」「総花的」な研究分野の推進方針からの転換であり、他の国立大学法人ではなかなか見ることのできない覚悟を持った未来への決断でした。制定から約5年が経過し、学内的には中期計画・目標の期が移行し、学外的にはアカデミアを取り巻く状況の激変が起こっています。
 重点研究分野の制定後、経営努力と学内外のステークホルダーの協力・支援等によって、「植物学」「物理学」「医療」「考古学」など、強みのある研究分野を確立することができました。特に「植物学」における光合成基礎研究は、論文の世界シェアやTop論文数で抜きん出た成果などを輩出。また、「考古学」では文明動態学研究所を2021年に新設し、国際事業による国際共同研究を強化・推進する等、世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)と同等水準、分野によってはWPIを越える成果を本学の自主経費によって実現し、わが国の研究力向上、特に研究者の育成等を強力に推進することができました。
 今回の最重点研究分野の制定は、従来の「重点研究分野」から次のステップに進み、さらに着実にありたい姿を実現するために実施したものです。 
 今回の最重点研究分野の制定について那須保友学長は「岡山大学は長期ビジョン2050“地域と地球の未来を共創し世界の革新に寄与する研究大学”を掲げています。社会変革を起こす力を地域、世界とともに育み、人類社会の持続的進化のための新たなパラダイム構築を目指しています。昨今の大学改革や大型事業申請・採択などは、そのビジョンと目的を達成するための手段のひとつです。岡山大学はさまざまな手段を活用して、着実にありたい姿に近づいており、より確実とするために今回の最重点研究分野を役員会と教育研究評議会で承認し、制定しました。この決断は言葉で表現するのは簡単ですが、法人経営としてはとても大きな決断であり、学長としても、そして法人の長としてもその覚悟と本気度が試されていると自覚しています。この大きな決断を学内外のステークホルダーのみなさんと共有し、地域と地球の未来を共創し世界の変革に寄与できる岡山大学となるよう全力で職務を遂行します」とコメントしました。
 また、担当の佐藤法仁研究・産学共創総括担当副理事・学事担当副学長・URAは「私たちは大学が地域と地球の未来を共創し、世界を革新させ、持続可能な社会を実現させる“力”があることを信じています。その目的のために今回の最重点研究分野を制定しました。この大きな決断を後押しいただいた学内外のステークホルダーのみなさまに心から厚く御礼を申し上げます。岡山大学の覚悟と本気度を言葉だけで終わらせることなく、着実に業務を遂行し、変化を体感することができるよう、岡山大学として前へ前へと進んでいきます」とコメントし、今後の活動に意欲を見せました。今後もぜひ地域中核・特色ある研究大学である岡山大学にご期待ください。
 なお、本件の詳細は「岡山大学7月定例記者発表(学長定例発表)」において先行して紹介しています。

<参考>
岡山大学7月定例記者発表(学長定例発表)「岡山大学最重点研究分野の制定について」

【本件問い合わせ先】
岡山大学リサーチ・アドミニストレーター(URA)室
研究IR統括 松本匡史
TEL:086-251-8930
E-mail:ura-info◎okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。
http://ura.okayama-u.ac.jp/

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