4月15、16日、令和6年度TCカレッジ入学式、オリエンテーション等が東京工業大学・大岡山キャンパスとすずかけ台キャンパスで挙行され、本学から新たに5人の技術職員が受講生として出席しました。
TCカレッジは、令和3年度から東京工業大学で始まった技術職員を対象とした高度人財育成のためのプログラムで、高い技術力・研究企画力を持つ技術職員をテクニカルコンダクター(TC)として認定する制度です。本学は令和4年度から参画しており、現在3人の技術職員が3年後のTC認定を目指しています。また本年3月には、総合技術部設計製作・社会基盤技術課の堀格郎課長がテクニカルマスター(TM)に認定されるなど、TCカレッジを活用して技術職員の「高度化」を推進しています。
入学式では、同大の江端新吾TCカレッジ長が「TCカレッジご入学おめでとうございます。今年度は新たに全国から16人を入学生として迎えることができ、とても喜しく思います。また、日本の科学技術・イノベーションへの貢献ためにも、修了生が全国規模でつながることを期待しています」と励ましの言葉を述べました。式の後には、TCカレッジの初級カリキュラムである、東京工業大学オープンファシリティセンター(OFC)での業務見学が実施され、研究基盤戦略室、分析部門、マイクロプロセス部門、バイオ部門等の9部門を見学し、意見交換も行いました。
本学の受講生である教育支援技術課の中村有里技術専門職員は「TCカレッジで学び、岡山から世界へ、地域中核・特色ある研究大学強化に貢献をしたい」とコメントし、意欲を見せました。本年度のTCカレッジ入学について総合技術本部長の佐藤法仁副理事(研究・産学共創総括担当)・副学長(学事担当)は「本学では『岡山大学研究ポリシー』において、技術職員を研究者の課題解決を担うパートナーとして位置付けています。そのため、総合技術部や技術統括監理本部など、技術職員の組織力強化を推進しています。この原動力となるのが個々人の能力です。能力向上、つまり『技術職員の高度化』を図るためにTCカレッジ等を活用させていただいています。研究大学:岡山大学のみならず、我が国の科学技術・イノベーション強化推進のため、私たちのより良い社会変革のために、しっかりと技術職員の高度化を強化推進してまいります。どうぞ今回入学した本学技術職員の活躍にご期待ください」とコメントしました。
なお、本学はTCカレッジサテライト校として昨年度から「医工系TCコース」を開講しています。同コースでは、医学系分野における課題に対して解決・改善できるTCの養成を目指しています。本年度からは他大学の技術職員にも受講をいただく予定です。
本学は、文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)に採択されており、特色のある研究力向上や国際展開・社会実装などを戦略的に進めています。それらを支える研究基盤改革として、技術職員の高度化やキャリアパスの整備促進なども重要です。今後も技術職員の人財育成を戦略的に進めます。今後も岡山大学技術職員らの活動にご期待ください。
〇本学からの令和6年度受講生
総合技術部 医学系技術課 技術専門職員 植木英雄(医工系TCコース)
総合技術部 機器分析・動植物資源技術課 技術専門職員 北條優子(物質分析系TCコース)
総合技術部 機器分析・動植物資源技術課 技術専門職員 石原すみれ(マネジメント系TCコース)
総合技術部 設計製作・社会基盤技術課 技術専門職員 山根功(設計製作系TCコース)
総合技術部 教育支援技術課 技術専門職員 中村有里(マネジメント系TCコース)
【本件問い合わせ先】
総合技術部 事務室
TEL:086-251-8816
総合技術部HP
令和6年度「TCカレッジ」に本学技術職員5人が参加~技術職員の高度化「高度専門系専門職員人財の養成」に向けて~
2024年04月22日