国立大学法人 岡山大学

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早稲田・山口・岡山の3大学合同情報交換会議を開催~国立・私立の枠を超えた技術職員の連携強化と組織運営、技術向上に向けて~

2024年10月07日

 本学は9月10日、技術職員と研究設備などの研究基盤について国立大学・私立大学の枠を超えた連携に向けて、早稲田大学、山口大学との3大学合同情報交換会議を、早稲田大学 西早稲田キャンパスで共同開催しました。同会議には本学総合技術部の田村義彦部長、栗本有紀子課長、堀格郎課長、楢崎正博技術専門職員、秋山佳子専門幹と研究・イノベーション共創管理統括部研究協力課の松本尊道主任(機器共用推進本部副本部長)、友定良太事務職員らが参加。早稲田大学理工学術院技術部の細井肇技術部長、三浦克吉教育研究支援課長、地神貴史教育研究支援課長、島田剛技術企画総務課長、山口大学の河元信幸総合技術部長、鍵谷征範リサーチファシリティマネジメントセンター副課長らと意見交換や施設見学を行いました。
 同会議では、私立大学における研究基盤に関する先駆的な取り組みとして、文部科学省「先端研究基盤共用促進事業(コアファシリティ構築支援プログラム)」に私立大学で唯一採択されている早稲田大学の研究設備・機器の共用化、機器維持保全管理、研究教育支援、産学官連携等に関する事例紹介や、同事業に採択されている山口大学の事例紹介、本学の事例紹介を行い、国立大学・私立大学の枠を超えた研究基盤に関する連携に向けて、技術職員の連携の強化と技術職員組織運営、技術職員の技術向上や高度化について議論を実施しました。研究基盤に関する取り組みに大学の垣根はなく、白熱したディスカッションを展開しました。早稲田大学では、研究推進・支援体制強化のため「研究力強化本部」を設置しており、各関係組織と連携をとりながら全学の研究活動推進を実施しているほか、研究活動の支援・人的ネットワークの拡大などのさまざまな取り組みを行っています。
 施設見学では、早稲田大学物性計測センターラボ(MCCL)の4グループ(分子構造解析、結晶構造解析、表面・形態構造解析、熱物性・元素分析)の約40台の先端研究設備・機器を見学。機器トレーニングや依頼測定・技術相談等などの研究支援活動について、意見交換を行いました。また、理工学基礎実験室では、理工3学部(基幹理工学部、創造理工学部、先進理工学部)の初年度の学生(毎年約1700人以上)が実験実習を受講する授業カリキュラムについて、早稲田大学技術職員が主体となって運営に取り組んでいること、教員・事務職員・関係各署と連携しつつ、実験実習の受け入れ・学生指導等を実施していることなど、大規模な実験実習の運営に関するノウハウや工夫について意見交換しました。
 今回の合同情報交換会議について、本学総合技術部本部長を務める佐藤法仁副理事・副学長・上級URAは「今回の場を提供いただいた早稲田大学の皆さまに厚く御礼申し上げます。本学は『チーム共用』のもと、全学的な機器共用の整備と活用を戦略的に進めています。また機器と人材、そしてノウハウは一体性を持った運用が重要なことから、技術職員の高度化とともに学内に散らばっているノウハウと統合化させる仕組み作りも進めています。今回の場は、国立大学とは違う視点で学ぶことができ、かつ、わが国全体の研究基盤の底上げなどにもつながるものだと感じています。今後も連携も深めつつ、わが国のアカデミア、そして科学技術・イノベーションを盛り上げていきたいと思います」と、今後の抱負も含めてコメントしました。
 本学総合技術部では、今後も早稲田大学や山口大学をはじめ他大学・他機関と積極的に意見交換を行い、1大学にとどまらない国立大学・私立大学の枠を超えたオールジャパンの技術職員の高度化や研究設備機器共用等を強化・促進していきます。地域と地球の未来を共創し、社会変革を実現させる研究大学:岡山大学の一翼を担う総合技術部、そして技術職員らのさまざまな取り組みにご期待ください。
 なお本件は、本学が採択を受けている文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)の取り組みの一環としても実施されました。

<参考>
研究基盤EXPO 2024及び本学主催シンポジウム「チーム共用による技術職員組織構築の過去・現在・未来」
文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS) 」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~

【本件問い合わせ先】
岡山大学総合技術部 事務室担当
E-mail : sougougijutsubu◎adm.okayama-u.ac.jp
    ※@を◎に置きかえています。
岡山大学総合技術部HP

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