11月29日、本学が2022年度から参画しているTCカレッジマネジメント系TCコースの上級カリキュラム『大学訪問(理事執行部)』が行われ、同コース受講生・関係者と本学TCカレッジ受講生の技術職員らが、那須学長を訪問しました。
TCカレッジは、2021年度から東京工業大学(当時)を中心として開始された技術職員を対象とした高度人財養成のためのプログラムであり、高い技術力・研究企画力を持つ技術職員をテクニカルコンダクター(TC)として認定する制度です。本学は2022年度から参画しており、現在8人の技術職員がTC認定を目指しています。また、本年3月には、総合技術部設計制作・社会基盤技術課の堀格郎課長がテクニカルマスター(TM)に認定されています。さらにサテライト校として「医工系コース」を開設するなど、TCカレッジを活用して技術職員の「高度化」を戦略的に推進しています。
今回の訪問では、TCカレッジのマネジメント系TCコースの監修教員である東京科学大学の江端新吾教授をはじめ、マネジメント系TCコースに所属する10人が参加。那須学長からは、リーダーに重要だと感じていることだけではなく、スピード感を持った組織・制度改革と経営センスなど、技術職員が将来の大学法人マネジメント層で活躍するために必要な点を貪欲に学び続けてほしいこと、そのために学長としての支援のあり方も考えていきたいとの発言がありました。参加者らは、那須学長との対話からマネジメントに関する学びを深め、今後もわが国における技術視点の教育・研究・社会共創等に貢献する高度人材を目指すことを再認識しました。
本学総合技術部機器分析・動植物資源技術課の石原すみれ技術専門職員は、「TCカレッジを受講して技術職員に身に付けてほしいことについて、各コースの求めるべきTC像に必要となるスキルを身に付けること、そして特に技術職員の横のつながりを作ってほしいという話がありました。その中で人脈は自分の仕事を豊かにしていくというお話があり、今後の取り組みについて身が引き締まりました」と自らの学びについて述べました。また、本学技術統括監理本部の技術副総監であり、総合技術部本部長である佐藤法仁副理事(研究・産学共創総括担当)・副学長(学事担当)・上級URAは、「本学では技術職員の『高度化』を戦略的に進めています。また職位も部課長レベルだけではなく、副理事・副学長と同位の技術副総監に就くことができる高位のキャリアパスを用意しています。現場、大学、そして大学法人とそれぞれの層におけるマネジメントはそれぞれ異なりますが、技術職員の独自性ある高度なマネジメント能力はどの層にも生かされるものだと思います。TCカレッジをひとつの手段としつつ、これからも全学を挙げて高度な『技術者』の育成と運用を進めていきます。どうぞご期待ください」と、今後の展望も含めてコメントしました。
本学は、文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)に採択されており、テクニカルコンダクターや技術プロジェクトマネージャーの育成など、技術人材の高度化を精力的に進めています。さらに大学・研究機関では極めてまれである「研究ポリシー」に技術職員を研究者のパートナーとして対等に位置つけることも明記しています。これら他大学・研究機関では成し得ない先導的な取り組みを「研究ファースト」の研究大学としてどんどん実施し、知識から新しい価値を創出するナレッジワーカーとしての技術者人材を育成・輩出、そしてわが国の科学技術・イノベーションの牽引と社会変革を起こす挑戦を続けます。引き続き、地域中核・特色ある研究大学:岡山大学と技術職員らの活動にご期待ください。
<参考>
・東京科学大学・TCカレッジ website
【本件問い合わせ先】
岡山大学総合技術部 技術専門職員
中村有里
TEL:086-251-8263
総合技術部HP
TCカレッジマネジメント系TCコースの技術職員らが那須学長と対話~技術者としての現場、大学、法人のマネジメントを担う高度人財を目指して~
2024年12月18日