国立大学法人 岡山大学

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岡山大学「大学院修学支援制度(2024年度)」修了式を挙行~技術職員が1人目の博士号取得、特定助教に認定~

2025年06月05日

 本学は5月22日、2024年度から実施している「大学院修学支援制度」を利用して初めてとなる博士号取得者の修了式を、本学津島キャンパスの本部棟で挙行しました。
 同制度は、岡山大学長期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現のため、職員の高度化を目的として、授業料免除やキャリアパス等の支援を行っています。今回、総合技術部医学系技術課の小林智瑛技術専門職員が同制度を利用して初めての博士号取得者となりました。
 小林技術専門職員は、自身の担当分野である法医学を専攻。筋肉からのミオグロビンの漏出について研究し、試料の保存条件の重要性を示した論文で、本年3月に博士(医学)の学位を取得しました。
 また本学は、小林技術専門職員を特定助教に認定。今後、法医学に関する研究活動や科研費取得等の外部資金獲得、さらには法医学分野における高度な解剖等の知識も有する技術人材の育成も行うなど、さまざまな教育研究および技術に貢献し、本学の発展に寄与することが期待されます。
 修了式では、冒頭に同制度の担当である佐藤法仁副理事(研究・産学共創総括担当)・副学長(学事担当)・上級URAがあいさつし、「大学院修学支援制度は、本学が研究大学として事務職員・技術職員・図書職員に高度な知識を身に付けてもらうため、また大学としてきちんとしたキャリアパスを整えるための制度です。わが国においてはとても珍しい制度で、文部科学省のガイドブックに掲載されるなど重要視される取り組みでもあります。しかし海外では博士号取得の大学職員は珍しくなく、大学経営を担うプロとして活躍しています。今回、技術職員が博士号を取得したことは本学にとって大変喜ばしく、好事例となります。本学も海外と同様に博士人材が活躍できる大学にしていきたいと思います」と述べました。
 その後、那須学長から小林技術専門職員に大学院修学修了証と特定教員通知書が授与され、エールが送られました。
 修了にあたって小林技術専門職員は「皆さまのご支援のおかげで博士号を取得できたこと、特定助教を拝命したことに感謝申し上げます。今後も研究大学である岡山大学の一員として努力してまいります」と、意気込みを語りました。
 同制度は、本学が採択を受けている文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)の取り組みの一環として実施されており、現在、5人の職員が修士・博士課程で学位取得を目指して研究活動を行っています。引き続き、地域中核・特色ある研究大学:岡山大学の取り組みにご期待ください。

〇那須保友学長のコメント
 小林技術専門職員は、初の修了者として、非常に画期的な制度を修了しました。学長として大変誇りに感じています。これまで法医学の分野でさまざまな活動をされてきましたが、今回の博士の学位取得、さらに特定助教認定と、今まで以上の活躍を期待しています。
 本学は教員がなんでも役職(役割)を担う従来の大学法人経営のやり方を改め、それぞれの分野のプロが大学において役割を担う「脱・教員中心の大学法人経営」を進めています。これが引いては教員の研究時間の確保や労務費削減等に生かされています。今後も職員の高度化を戦略的に進め、地域中核・特色ある研究大学:岡山大学を発展させていきたいと思います。どうぞ挑戦する教職員へのご支援をよろしくお願い申し上げます。


〇岡山大学「大学院修学支援制度」の認定者(修了者含む)
・2024年度後期
総合技術部教育支援技術課 朝倉真実 技術専門職員(博士課程)
総合技術部医学系技術課 小林智瑛 技術専門職員(博士課程)
・2025年度前期
総合技術部医学系技術課 植木英雄 技術専門職員(博士課程)
総合技術部医学系技術課 木村亮太 技術主任(博士課程)
総合技術部教育支援技術課 中村有里 技術専門職員(博士前期課程)
附属図書館情報管理課 植山廣紀 図書職員(博士前期課程)


<参考>
岡山大学「大学院修学支援制度」を始動~大学職員の高度化のひとつの手段としてナレッジワーカーとしての博士人材を育成・活用し、かつ大学法人経営や大学院改革の強化へ~
岡山大学「大学院修学支援制度(2024年後期)」認定式を挙行~大学職員の高度化を強化促進し、ナレッジワーカーとしての博士人材の育成・活用へ~
岡山大学「大学院修学支援制度(2025年度前期)」認定式を挙行~博士号取得だけではなく修士号取得等の拡大支援を実施~

【本件問い合わせ先】
岡山大学 総務部 人事課 人材活用グループ
TEL:086-251-7029
E-mail:abg7029◎adm.okayama-u.ac.jp
    ※@を◎に置き換えています。

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