国立大学法人 岡山大学

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九州シンクロトロン光研究センターと相互協力に関する覚書を締結 ~先端的な研究基盤・人材・知見の利活用を目指して~

2025年09月02日

 本学は8月1日、公益財団法人佐賀県産業振興機構九州シンクロトロン光研究センター(SAGA-LS)と施設の相互利用をはじめとする連携を推進するための相互協力に関する覚書を、本学津島キャンパスの本部棟で締結しました。
 調印式の冒頭、総合技術部本部長である佐藤法仁副理事・副学長・上級URAにより覚書の概要の説明があり、本学の那須保友学長とSAGA-LSの廣沢一郎所長が覚書に署名しました。
 覚書締結を受け、那須学長は「放射光研究の促進のみならず、両機関の分析装置やノウハウの相互利用・共有を通じて連携を深め、研究力の向上と産学官連携の強化、イノベーション創出を目指します。本学は地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)のもと、研究基盤整備や技術職員の高度化を進めており、今後も地域の研究ネットワークの中核として貢献していきます」と意気込みを話しました。また、廣沢所長は「相互協力覚書を締結したことを大変光栄に思います。当センターは佐賀県が設立した九州唯一のシンクロトロン光施設であり、地域産業の発展を目的に活動してきました。今回の覚書締結により、岡山大学との連携を深め、将来的には包括的な協定へと発展させ、教育・研究・産業振興に貢献していきたいと考えています。大学との協力は九州域外の大学では岡山大学が初であり、実りある継続的な連携を目指します」と今後の連携への期待を述べました。
 今回、相互協力覚書を締結したSAGA-LSは九州唯一の放射光施設であり、大学・企業および研究機関が共同利用できる施設として長年運用されています。また、我が国で最初の県立放射光施設であるため地元大学・研究機関・企業・行政などとの多層的な連携ネットワークが構築されており、放射光ネットワークの発展に資する連携となります。さらに本学から約2時間で移動可能な距離に位置し、利便性の面でも優れています。今回の締結により、両機関が有する先端的な研究基盤・人材・知見を活用し、放射光を用いた研究の推進、共同利用の促進など、多岐にわたる分野での協力を目指します。
 なお本調印は、J-PEAKSの取り組みのひとつとして実施されました。引き続き、地域中核・特色ある研究大学:岡山大学と九州シンクロトロン光研究センターの取り組みにご期待ください。

〇那須保友学長のコメント
 今回の締結に際し、廣沢所長をはじめ佐賀県の関係の皆さまに厚く御礼申し上げます。本学は我が国が世界に誇る大型放射光施設「SPring-8」に最も近い国立大学として、多くの学内研究者が同施設を使用しており、Spring-8等の利用支援等を行う公益財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI)とも協定を締結しています。Spring-8は大規模改修のため停止することになっており、今回のSAGA-LSとの連携強化は、放射光を利用する研究者には朗報と言えます。さらに我が国の放射光施設、そして大学・研究機関等の連携がより深まることで、我が国の科学技術・イノベーションの振興、そして社会変革の実現に大きく寄与すると思います。ぜひ本学の放射光利用促進による研究・イノベーションにご期待ください。


<参考1:本情報は2025年8月岡山大学定例記者会見で紹介されました>
岡山大学における「放射光」利用の強化促進について~九州シンクロトロン光研究センター(SAGA-LS)との連携と期待~

<参考2>
「放射光利用連携Workshop」を開催~放射光を核とした産学官連携による研究力・イノベーション創出強化へ~


【本件問い合わせ先】
総合技術部 サイテックコーディネーター 堀金和正
E-mail:sougougijutsubu◎okayama-u.ac.jp
    ※@を◎に置き換えています。
総合技術部HP

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