国立大学法人 岡山大学

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第2回信州大学―岡山大学連携シンポジウムを開催~J-PEAKS大学における研究組織戦略について考える~

2025年09月19日

 本学と信州大学は、9月9日に「第2回 信州大学―岡山大学連携シンポジウム~J-PEAKS大学における研究組織戦略と運営~」を信州大学アクア・リジェネレーション共創研究センターにて対面形式で開催し、金沢大学からの参加者も含めて、30人以上が参加しました。
 本シンポジウムは、文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択された両大学が、事例や課題を共有し、今後の両大学の研究力強化や連携強化を図ることを目的として開催しており、今回が2回目の開催となります。
 シンポジウムでは、信州大学の中村宗一郎学長が「日本の真ん中である信州の地から研究・社会貢献活動を展開していきたい」と参加大学を代表してあいさつしました。次に杉原伸宏副学長と手嶋勝弥アクア・リジェネレーション機構長が、先鋭領域融合研究群の歩みやアクア・リジェネレーション機構の運営体制と研究戦略について発表。研究拠点の創設に至った経緯や、機構運営に関する今後の課題などについて説明しました。本学からは、河本雅紀研究・イノベーション共創機構副機構長と山本聖二研究・イノベーション共創管理統括部研究協力課長が、岡山大学研究所・研究群の創設と今後の展望について発表。本学の高等先鋭研究院システムにおける研究群の指定や高等先鋭研究院に位置する4つの研究所について紹介しました。また金沢大学からも中村慎一理事(研究・社会共創・大学院支援担当)と米田隆先端観光科学研究所所長が文理医融合による観光科学の創成と革新について発表しました。
 ラウンドテーブルセッションでは、信州大学の土井達也准教授(URA)がファシリテーターとなり、参加者による自由な意見交換が行われ、強みを活かした研究拠点の成り立ちや、若手研究者が挑戦できる場の提供、また、J-PEAKSの一翼を担う研究大学にふさわしい「研究支援組織・事務組織の在り方」についても、活発な議論が交わされました。
 本学は、本シンポジウムで得られた知見を今後の研究組織の強化と連携推進に生かし、J-PEAKSを通じて世界に貢献できる革新的な研究成果を創出していくとともに、次世代を担う若手研究者の育成にも一層力を入れていきます。

〇那須保友学長のコメント
 今回のシンポジウムで、それぞれの大学が持つ研究組織戦略や運営に関する貴重な事例、そして課題を共有できたことは、J-PEAKS事業における大きな一歩となりました。これまで、大学間は競争関係にあるという側面が強く、それが目に見えない壁を生むこともありました。しかし、J-PEAKS採択大学として、私たちは「共にできることは共に」という共創の精神で、互いの知恵と力を結集し、より大きな目標に向かって進むことを決意しています。今回のシンポジウムにおける活発な議論は、今後の大学改革や研究組織強化に向けた重要な示唆となりました。本学は、今後も信州大学、金沢大学をはじめとするJ-PEAKS採択大学群との連携を深め、絶え間ない変化と挑戦を続け、地域と地球の未来を共創する研究大学として、社会変革の実現に貢献していきます。皆さまのご期待とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

<参考>
・岡山大学-信州大学 地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)連携シンポジウムを開催~水と植物・光エネルギーから社会変革の実現方略を先鋭化~
・文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~

【本件問い合わせ先】
研究・イノベーション共創管理統括部研究協力課
E-mail:innovation◎adm.okayama-u.ac.jp
    ※@を◎に置き換えています

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