国立大学法人 岡山大学

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第1回大学職員の高度化ワークショップ「国の動向を読み解く力、今こそ身につけよう!」を開催 ~脱・教員中心の大学法人経営を進めるための職員の育成を強化~

2025年09月29日

 本学は9月16日と18日、中堅・若手の事務職員と技術職員を対象としたワークショップ「国の動向を読み解く力、今こそ身につけよう!」を、本学津島キャンパスの共創イノベーションラボ「KIBINOVE:きびのべ」で開催し、本学の事務職員や技術職員のほか、信州大学や一般社団法人研究基盤協議会の加盟大学から40人以上が参加しました。本ワークショップは、大学職員の高度化を目指して、国の政策や動向を理解し、学内施策に反映すること、さらに大学の先進的な取り組みや計画等を国に提案できる人材の育成を目的としています。
 初回となった今回は「研究機器の共用の体制・整備等の強化促進に関するタスクフォース」(略称:チーム共用)コアファシリティ部門の阿部匡史部門長(総合技術部技術主幹)が開会のあいさつを行いました。また、松本尊道副部門長(研究協力課主査)が「概算要求の仕組みを知ろう」と題し、国の予算成立の流れや公募事業等の流れや考え方についてポイントを説明しました。その後、少人数のグループに分かれて行なったグループワークでは、文部科学省が公募事業を開始すると仮定して、大学はどういった動きができるかについてディスカッションを行いました。
 本ワークショップは、コアファシリティ部門が企画。従来の大学法人経営を教員がとりあえず担う「教員中心」の運営を打破し、事務職員や技術職員がサポート人材でなくマネジメント人材として、またプロとして大学法人経営に参画するために活発な議論を展開しました。「国の動向はなんとなく分かるが、今さら誰にも聞けない」といった若手・中堅職員の現場の悩みを解決し、「国の動向を読み解ける」、「国の議論を踏まえた企画立案ができる」、「0から1を組成できる人材を増やす」ことを目指す観点から議論しました。参加者が自由に意見を交わせる環境をつくり、「アンテナを張るのは大事だと分かっていてもどうアンテナを張るのかわからない」、「国の資料の読み解き方がわからない」といった現場の悩みを発言しやすくするため、対象は中堅・若手の事務職員・技術職員のみで、部課長級は陪席のみとしました。
 本学は、文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)に採択されており、その取り組みの一環として「イノベーション創出の知と技のメッカとなる」ことを掲げ、研究力強化のハブとなる施策を推進しています。事務職員や技術職員が大学法人経営に参画していくには国の政策に強くなり、企画立案も含めた事業組成ができる人材、情報(知識)を知恵に変えて新しい価値を生み出すことができるナレッジワーカーが増えていくことが重要です。「知と技のメッカとなる」地域中核・特色ある研究大学:岡山大学を目指します。どうぞ本学と連携機関の取り組みにご期待ください。

 ワークショップは全4回を予定しており、今後10月ごろにかけて、以下のようなテーマで講演とグループディスカッションを行う予定です。
・概算要求の仕組み(今回)
・国の政策・動向の情報収集方法
・国の資料の読み解き方と活用方法
・学内施策への反映の仕方、企画立案の実践

〇那須保友学長のコメント
 本学は研究大学としての歩みを続けています。この研究大学の歩みは、教員だけではなく、事務職員や技術職員、図書職員、高度専門職など、さまざまな人材が”協働”することで成り立ちます。大学は、従来から教員がさまざまな役職を担うことが多いです。ただ教員は教育・研究のプロではありますが、経営のプロではありません。本学ではJ-PEAKSの取り組みとして、脱・教員中心の大学法人経営を推進しており、今回のワークショップはその取り組みを強化するもののひとつです。ぜひ変わっていく岡山大学、そして職員にご期待ください。


【本件問い合わせ先】
研究機器の共用の体制・整備等の強化促進に関するタスクフォース(略称:チーム共用)
コアファシリティ部門
TEL:086-251-8705
E-mail:corefacility◎adm.okayama-u.ac.jp
    ※@を◎に置き換えています。

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