本学は10月30日に「国立大学法人岡山大学研究大学宣言」を制定し、11月26日に開催された「2025年11月定例記者発表(学長発表)」において詳細を公表しました。
本宣言は、「岡山大学長期ビジョン2050:地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現に向けた本学の強い決意を表すものでもあります。
現在、本学は「岡山大学長期ビジョン2050」の実現に向けて歩みを進めています。この歩みを強めるひとつの手段として、国の事業である「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」を活用し、研究力・イノベーション創出の強化、社会実装による変革などに取り組んでいます。さらにはそれを成すための「研究大学」としての組織・制度改革を進めています。
「研究大学」という言葉は広く一般に使用されていますが、明確な定義があるわけではありません。そして本学でも同様です。「研究に特化した」、「研究を中心とした」、「研究に重きを置く」などのイメージがありますが、本学が目指すビジョンへの解像度を上げること、さらには「研究大学」や「研究ファースト」と言うと「教育、教学が疎かにされる」という誤った見方も生まれてくる可能性があります。そのため、本学において研究大学の定義を定めることは重要な意味を持ちます。「研究」と「教育」の両輪を日に日に強くし、かつ柔軟な変化にも耐えうるしなやかさを併せ持つ「不易流行」の感覚を執行部もしっかりと持ち、「研究大学」としての経営を、今以上に担います。
本件担当の佐藤法仁副理事・副学長・上級URAは、「制定までに多くの学内外の皆さまに協力をいただきましたこと、厚く御礼申し上げます。中には『いまさら研究大学宣言?』と思われる方もいるかもしれません。しかし本学が目指す研究大学の姿をより明確にする、解像度を上げるためには本宣言が必須となります。さらには物事のロジックとして、『なぜこの取り組みを進めるのか?』、『どうしてこの戦略を立案しているのか?』など、大元となる明確なもの(本宣言)がある場合とない場合では組織力も大きく変わります。本宣言はパフォーマンスではなく、大学法人経営の原動力のひとつとなると考えます」とコメントしました。
今後、本学のみならずJ-PEAKSの採択大学など、各々の大学が目指すべき研究大学の像を明確に言葉にし、経営などに生かすることで、わが国の研究力・イノベーション創出の強化促進を支える「研究大学群の形成」にもつながればと思います。
引き続き、地域中核・特色ある研究大学:岡山大学と研究大学を目指すわが国の大学群の取り組みにご期待ください。
○那須保友学長のコメント
本学が「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択後、事務部門を含めた各部局などに足を運んで取り組みを説明しています。教職員との意見交換において、研究大学の捉え方に違いがあり、そのため業務や取り組み、さらには教育活動などにおいて「研究大学」という点がぼやけてしまっている、時には誤解を生んでいると感じました。そのため本宣言の策定には、大学経営戦略会議、そして法定会議である教育研究評議会、役員会、経営協議会を経ています。きちんと諸会議の審議を経て定めるという点は、組織として本宣言の重みを置くことにもつながるとともに、宣言に対する大学の考えを伝えることにもなります。また本学にとって重要な本宣言は、社会に公表する前に私の想いを記したメッセージを学生や教職員、卒業生(同窓会)らに広くお知らせしました。
今回の「研究大学宣言」は、わが国の大学では初めてのことと思われます。本件が横展開し、他大学にもよい影響を与えられればと思います。
私たちは失敗を恐れず、どんどん挑戦し変わっていきます。それは本学が掲げる長期ビジョンの実現のため、そしてその核となる「研究大学」としての大学法人経営を着実にするためです。どうぞ、私たちの変革にご期待ください。
<参考>
・「国立大学法人岡山大学研究大学宣言」の制定について(2025年11月定例記者会見:学長発表)
・岡山大学 地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)ホームページ
【本件問い合わせ先】
企画部経営企画課
TEL:086-251-7015
E-mail:kaikaku◎adm.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています
岡山大学長期ビジョンの実現に向けての強い決意を新たに「国立大学法人岡山大学研究大学宣言」を制定
2025年12月02日